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気まぐれ日記(那須鹿の湯)

冬になると温泉がいい季節ですね。
最近ではなかなか温泉に行く時間もないのですが、昔話しををしようと思います。

「ちょっと行ってみようか」と行けるのって、伊香保か、鬼怒川、那須ですね。
ゆっくり行ってみようって思うと、岐阜の奥飛騨、新穂高温泉、平湯温泉、とかになりますね。日本アルプス(3000メートル級)の山を見ながら入る露天風呂はいいですよね。

だいたいそっちの方に行くと、上高地に寄って、河童橋を見たりします。
でも、夏以外はすっごく寒いですけどね(笑)

あとは、諏訪湖のほとり、上諏訪温泉もなかなかですね。
間欠泉があって、露天風呂に入ってそのそばまでいけるんです。
のぞき込むと怖いですけどね。

海を見ながら、って場合は、やっぱり伊豆ですね。
稲取あたりまで行くと、広々と海を眺める展望風呂の宿が結構ありますね。

木更津の三日月がやっている竜宮城も、海が見えますね。
東京湾が一望出来て、はるか向こうに横浜のランドマークタワーとかが見えるんです。
夕日が東京湾に沈む時間帯は最高ですね。

・・・・と温泉の話をしていると、きりがないのですが、今日の話題は、那須です。

那須というとサンバレーのような巨大なホテルが有名です。
水着で入るアクアヴィーナスっていうのもあって、すごくいいのですが、本当の那須温泉は鹿の湯にあります。

湯本の方に行くと、殺生石という硫黄が吹き出ている場所があります。
その反対側をちょっと降りて行くと、鹿の湯、という日帰り入浴の温泉があります。
那須の湯の基本はここですね。
湯本の宿もこの鹿の湯からひいている所がほとんどです。

昔、傷ついた鹿が湯につかり、傷をいやしている姿をみて、温泉が発見されたという説があります。

中に入ると、川を渡る廊下になっていて、そこで男女に別れます。

レトロな脱衣場があって、次ぎにかけ湯があります。
そこの上にかけ湯のやりかたが書いてあって、頭に手ぬぐいをのせて、湯をかぶる、かぶり湯を200回・・・とか書いてあります。
でも本当はやった方がいいんですよ、体の為に。

湯船は四角く仕切られていて、6つありました。
なにが違うのかよくわからずに、最初の湯船に浸かりました。

僕の風呂の楽しみ方は、色々な角度で景色を見る事です。
一カ所にいると、同じ景色しか見れないので、色々と場所を動いて、沢山の風景を楽しみます。
かと言って、ここは露天風呂ではないのですが、建物の作りも古くて、色々見ていました。
すると、今入っている湯船の横に漢字「四十一度」と書いてある板を発見。
「なるほど!」
そうです、6つの湯船は温度の違いで仕切られていたのです。

41度で温まって、隣の「四十二度」に入りました。
さっきよりも確かに熱いお湯ですが、まだまだ心地いい程度でした。
僕は結構熱いお湯が好きなのです。
よく温泉に行って、僕が「熱いかな~?」くらいに入っていると、大抵の人が、足だけ浸かって「あち!!あち!!」と言って入れないんです。
平然と入っている僕を見て、「こいつ何者・・・?」って目で見られるんですけどね(笑)

さて、次ぎは四十三度。
さすがに「よく温まる」って感じの温度です。
入っているお客さんも、ほとんど41か42度あたりに集中しています。

さて、いよいよ44度。
普通の健康ランドとかでは、絶対に見かけない温度ですね。
このあたりに来ると、体がちょっとピリピリしますが、入れない温度ではありませんでした。
さっき書いた、他の人が「あち!あち!」と言って入れないのが、これくらいの温度でしょうかね?

さて、この4つの湯船は隣り合わせなのですが、その先の2つの湯船はちょっと離れています。
しかも、その周りには、真っ赤になって横たわっている人が沢山・・。
だれ一人湯船には入っていませんでした。
でも、最後の湯船の所には、赤鬼なみに真っ赤になったおじさんたちが3人ほど湯船の周りに座っていました。

「順番で行くと、次ぎは45度か」
そう思って、湯船まで歩いて、入ろうとして、板を見てびっくり
「四十六度」と書いてあるのです。
人が入ってない訳です、ここから先は急に温度が上がっているのです。
「・・・・って事は次ぎは」
おそるおそる隣の湯船の板を見ると、な、な、なんと!「四十八度」

でも、ここまできたら入ってやる!
負けず嫌いのさくちゃん、がんばって46度に入りました。
足を入れただけで、痛いほどの熱さ。
でも、ゆっくり入れば大丈夫・・・
ゆっくりゆっくり入って、肩まで浸かる事が出来ました。
でも、普通のお湯と違って、時間が経ってもこの温度に体が慣れてくれないのです。
要するにずっと熱いのです。

「とりあえず制覇した!」と上がってみると、もう体が鬼のように真っ赤になっていました。
壁にもたれていた方が、「若いの、やるな」と言って笑っていました。

いよいよ48度!
僕が湯船に近づくと、そこに座っていた鬼達・・・失礼、おじさん達が興味ありそうに僕を見ていました。
「さて、行くぞ!!」心で気合いを入れて、湯船のまわりに腰かけて、足をつけると
「あちっ!!!!」
思わず声が出る程の熱さでした。

体はすっかり熱いお湯になれているはずなのに、まるで雪の中歩いてきて、冷え切った体のまま、熱いお風呂に足をつけてような感覚でした。

ここで諦めたら男がすたる・・・・か、どうかわからないが、さらに気合いを入れた。

足までは入れられて、あとは、腰を漬けていく、太ももあたりまでは、つかれたのだが、なにより、その先入った足先がもうもたないのだ。

「これは無理だ・・・」
そう思って、また縁に腰掛けて、足も出した。

諦めて、立ち上がり、脱衣場に行こうとすると、一人のおじさんが、「やっぱり無理だったか?」と言って笑っていた。
もちろん馬鹿にした言い方ではなく、よくそこまで行ったな、みたいな感じで言った。
「無理ですよ、溶けちゃいますよ」と冗談を言って、上がった。

上がった後も、ずっとポカポカでした。

でも、いつかきっと、あの48度にまた挑戦したいと思っています。

この日記を読んで、「よしやってやる!」という方がいたら、是非メールくださいね。
達成できたかどうか教えてください。

でも、無理しないでくださいね。
源泉ですから、長湯は禁物だし、無理も禁物です。
昔、那須の穴場の露天風呂があって、料金もなく、なんにもない山奥のお風呂なのですが、そこに入っていて、帰り歩けないくらい体の節々が痛くなった事がありますので。
その時は今、ベースを弾いている小野と一緒だったのですが、先に小野は上がっていて、僕はずっと入っていたんです。
帰りのサービスエリアで足をひきずって、苦しそうに歩く僕を見て、「温泉ずきにもほどがあるよ」と笑われました。
そりゃそうですよね、端から見たら、重病人みたいな動きをしていて、「どうしたんですか?」って聞かれたら、「温泉に入りすぎました」なんて通用しないですよね(笑)

でも、それくらい危険な事もありますから、注意してくださいね。

那須温泉で景色のいい宿なら、
夜景が綺麗に見える、「那須ビューホテル」(鹿の湯をひいてます)
山の景色がパノラマのように見える「エピナール」
がお勧めです。

・・・・と、まあ、気まぐれ日記で色々と温泉の話題を書いた所で、近所のお風呂に行ってきまーす(笑)

写真:東京23区お台場。ここにも大江戸温泉物語っていう大きなお風呂がありますね~

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