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柏ストリートウェディング 

今日はストリートウェディングというイベントで、柏ストリートブレイカーズのイベントだった。
内容は選ばれた3組のカップルが柏2番街(丸井の横)の特設ステージで結婚式をやる、しかもそこに選ばれる3組は結ばれるまでの経緯がドラマチックな人ばかり。
その3組に1曲ずつ、ストリートブレイク(バンド部門)の出身アーティストが曲を作って歌う。
そして僕が以来されたカップルは一番テーマが重く、年は50近く、2人ともガンでそこの治療で知り合ったようで、色々考えたけれど一緒になる事を決めたという人だった。

はじめてテーマを聞いて、どんな曲にしようか?すっごく悩んだ。
悲しい気持ちでもいけない、かと言ってはじけるような元気な歌でも真実が伝わらない。色々悩んだ結果、一つの言葉が生まれた。
「一秒が永遠に感じたら」という言葉だった。
だれが決めたか、1秒とう単位があって、60倍になると1分で・・と時間の単位は決まっている。でもその1秒をどれくらいに感じるか、それが大切だと思う。
たとえば「幸せな人」とは人が見て「幸せだな、あの人は」と言うのでなく、その本人が「自分は幸せだ!」と思った時にはじめて成立すると思う。
たとえ人が見て不幸でも自分が「幸せだ」と思えたらそれは間違いなく「幸せな人」だ。

1秒を短く感じるか長く感じるかは、その人本人の問題。
だから1秒を永遠に感じたら、この2人のカップルの人生はものすごく長いものになる。

その言葉から詩がすらすらと書けた。
曲もバラードで、本当にギターで弾く予定だったけれど、作り終えて「すいませんピアノで歌います」と主催側に電話していた。

舞台にあがって、紹介されて歌いはじめた。
新郎新婦の後ろ姿を見ながら歌っていたら、人生について色々考えはじめてしまった。

途中新郎の背中がふるえているのが見えた。

歌い終えると盛大な拍手が来た。
いつになく緊張していたので「歌えた!」という変な感動を味わっていた。
最後に僕のピアノを弾く手元がふるえていた事はきっと客席からは見えなかっただろう。

楽屋に戻って、2人に挨拶した。
「すごくいい歌で感動しました」と新婦さんが言ってくれた。そして新郎と握手をして「本当にお幸せに、これからですから!」と僕は言った。
イベント終了後の打ち上げの席でもみんな「あの曲CDにならないの!?」とか「一番いい歌じゃない!」とか言ってくれた。

今日も充実してた。
なによりも、愛に終わりがないという真実を身を持って感じた。
何歳だからとか、もう刺激がないからとか、そんな事ではない、好きですきで、一緒にいるだけでいい、そんな気持ちは誰もが持っている。
きっと人が愛するとい気持ちをなくしたら、心がどんどん冷えていくんだろうと思った。
そして愛がない人なんていないという事だと思う。

そんな愛、人生、夢をこれからも歌って行こう。
そう決めた1日でした。

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