朝、目が覚めたのは雷の音でした。 「ダメか・・・」 目が覚めたら台風はとっくに過ぎていて、晴れ渡っているイメージでいたのですが、 カーテンを開けると、雨・・・ さらにテレビではどこもかしこも台風速報。 でも、まだあきらめないぞ。 会場へ到着すると、メンバーが準備をしていました。 「おはよう」と挨拶をして、二言目にはみんな「台風、大丈夫ですかね」という言葉でした。 すべての人がお客様が台風でこれるかどうかを気にしていたのです。 リハーサルをやって、動きや流れを確認。 大ホールのコンサートはリハーサルだけでも3時間以上かかります。 (虹の照明の打ち合わせ) リハーサルが進んで行くと、パイプル君やヨッシー、ムジナもん、そして今村さん、平山さん、横田さん、それぞれのゲスト出演者の方が入ってきて、一気に舞台裏は賑やかになります。 そして今村さんが一言「やっと電車動いたよ、よかったね、早めに通り過ぎて」というのです。 その時に僕ははじめて、外が青空になっている事を知りました。 (つけしんさんの お弁当、美味しいです) 舞台をおりて、外へ行くと本当に晴れ・・ 「やった~キセキが起きた」と思いました。 もちろん、遠くから来る方は残念ながら来れなかった方がいるのも確かです。 そこは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。 (楽屋通路もにぎわってきます) (タオル投げの練習) リハーサルが進む、2部から1部のリハーサルへ ピアノが出来てきて、横田さんとのリハ。 終わると、間もなく開場のお知らせです。 (パイプル君もリハーサル) 楽屋にも関係者の方がお越しになって、ご挨拶が続きます。 すぐに衣装に着替えて、舞台へ (本番直前のチューニング) いつもはそでから出て行く感じなのですが、今回は緞帳なので、すでにステージへ入れます。 ピアノに座って、まわりに気心しれた音響さん、照明さん、舞台さんが話をします。 開演時間がせまって来ると、序所にそんな方達がステージからはなれていって、横田さんとただ2人だけが残される・・・・ いよいよ緊張の時です。 (緞帳の中で、最後の確認です) 会場から拍手が聞こえてきます。 客電が消えたのでしょう。 深呼吸して、横田さんと「いくぞ」という気合いの合図を目で送って 横田さんがフルートをかまえます。 鋭くも優しい、フルートの音色が響き渡ると、間もなく 緞帳が静かに上がって行きます。 僕はピアノに座ったまま。 「おお・・」というため息にもにた声が客席から聞こえてきます。 そして、僕の手がピアノの鍵盤へ・・ 一曲目は「舞姫」です。 激しいピアノの音で終わって、穏やかなピアノの音色に そして照明はオレンジ色になり「オレンジの想い出」 ここでトークがはいり、初めて僕は客席を見る事になるのですが 台風の影響もあって、まばらな感じを想像していたのですが なんとほぼ満席!! この瞬間、涙があふれそうになりました。 「さよならも言えなくて」は1番を韓国語、2番から日本語で、日韓友好のアレンジを歌いました。 さらに横田さんのニューアルバムからの楽曲「星合の空」を披露していただきました。 このときから僕はピアノからアコースティックギターへ 次はみんなで大きなかけ声で「ケンゾー」と叫んだ、スーパーケンゾーのイメージソング「ちょっと違うぞこのスーパー」です。 ベンチャーズさながらのテケテケをアコギで弾くのも気持ちいいものですね~ 横田さんはここまでお付き合いいただいて、最後の一曲は しっとりの秋のフォークソングで「しろ」を歌いました。 ハーモニカの音色もフォークギターにはぴったりくるんですよね~ スーツでお届けした事もあり、ステージの飾りもすごくて 高級感のある第一部になりました。