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11.6.19 フォーエバーヤング~須坂メセナフォークジャンボリー 須坂メセナホール (長野県)




ホテルの近くにマックがあったので、そこでホットコーヒーを飲みました。

よいもすっかり覚めてメセナへ移動!
今日も一番に入りをする予定です。

ホテルのロビーに行くと、すでにイベンターの方がいて
「おはようございます!」って
イベンターさんもすごいですよね。
アーティストさんが最高の気持ちでステージが出来るように
ものすごい配慮があるんですよね。

僕が車に乗って、出発するまで、ずっと見送ってくださいました。

メセナホールに到着。



昨日は雨が降っていましたが
今日は陽もさしていて、野外では地元のお団子やさんや、やきそば、和菓子・・
色々なお店が準備をはじめていました。

会場へ入ると舞台監督さんが「さくまさん、早いけどリハーサルしちゃいましょうか?」というので、リハーサル開始。



須坂の大ホールに響く「どこで暮らしていても」が妙に馴染んでいるように思えました。

リハーサルを終えて、すぐにサブステージの方へ移動。
そこでのリハーサルです。



先日出演させていただいたFM長野の方もいらしていて、ご挨拶。
司会をやる月曜エコーズの渡辺麻衣子さんとも話が盛り上がりました。

サブステージは中庭のような場所で、野外なのですが
これまた気持ちがきいんですよね~

クラウンの担当の方も到着して
ますます気持ちが本番モードになって行きます。

リハーサルを終えて、大ホールへ戻ると
ビリーバンバンさんがリハーサルをやっていました。
昨日はおじさんなんて思ってしまった自分が恥ずかしいほど
ステージではオーラが出まくっていました。
「また君に恋してる」はまさに名曲ですね。

杉田二郎さんは当日入りだったので、初めてお会いする形でした。
イベンターの方に紹介していただきました。
「一誠さんの詞を今日は1曲歌わせていただきます、さくまひできです、宜しくお願いします!」というと
「杉田二郎です」と丁寧にご挨拶してくださいました。

うちの親父が「おらはしんじまっただ~ おらわしんじまっただ~」ってしょっちゅう歌っていたのは、僕は幼稚園の頃。
そのフォーククルセダーズのはしだのりひこさんと一緒にやっていた方で
さらに「戦争を知らない子供達」のジローズの方ですからね。

そんな方とご挨拶できて光栄でした。

でも、一つ思ったのは、こうしてみなさんとご挨拶させていただいて
共通なのは、すごく丁寧なご挨拶をするという事です。
一瞬で「今日一日が素晴らしい日になりそうだ」って感じさせてくれるような
ご挨拶をする方達でした。
僕も見習って行きたいと思いました。

全員参加のセッションのリハーサルもやりました。



いよいよサブステージの方で、ライブがはじまります。
ビレッジさんの演奏を裏で聴かせていただきましたが
勢いがあって、すごくいい感じでした。
さよさんの時は、掃除のおじさんが僕の所に来て
「いい声だね~」って言ってきたので、安曇野のアーティストさんでさよさんっていうんですよ、って教えてあげました。

いよいよ僕の番です。


(本番前)

渡辺さんの紹介で、登場。
ツナ軍艦が好きな話までしていただいきました。

会場はすっごい沢山の人でした。
「サヨナラの予感」を歌いだすと
信州の青空に透明な音符がシャボン玉のように飛んで行くような感じでした。



そしてトーク!
今回は2曲だったので、ここでしゃべらないとって思って一気にしゃべりました。
会場は爆笑の渦!
後ろの方では一誠さんも、イベンターの社長さんも、須坂メセナホールの方も
見てくださっていました。

2曲目は「命~2011からのメッセージ」



歌い終わってCDの販売をしたのですが
沢山の方がCDを手にしてくださいました。
「震災のボランティアで気仙沼に行っているので、気仙沼の方に聴かせますね」と言って
CDを何枚も手にしてくださる方もいらっしゃいました。
「オレンジ」を手にしてくださる方も沢山いらしゃいました。



出番が最後だったので、ギターをそのままステージに置いてきてしまっていたのですが、
音響の方が、「陽のあたらない所に置いておきました」と言って
舞台裏に運んでくださっていたのです。
ありがとうございました。

こうして3組の出演のサブステージが終わり
いよいよ大ホールが開場です。

僕も大ホールの楽屋に戻りました。


(楽屋前、クラウンの方とイベンターさんと一誠さん)

まもなく開演です。
オープニングは全員参加で「あの素晴らしい愛をもう一度」です。
この時は、僕はまだサプライズ出演なので、出ませんでしたが
ソデで聴いていて「始まった~!!」というワクワクの気持ちになってきました。

すぐにばんばひろふみさんのステージです
ソデでばんばひろふみさんの歌う「いちご白書をもう一度」を聴いていたら
胸が熱くなってきました。

「サチコ」もすばらしかったです。

それぞれの間にジョイントもあって、盛りだくさんの内容でした。

トワエモアさんが最後の曲にさしかる頃、舞台監督さんが
「さくまさん、そろそろスタンバイお願いします」と言って
一気に緊張感マックス!


(舞台そで)

でも、緊張よりも、一誠さんのふるさと須坂で歌えるという事と
しかも、フォーエバーヤングのテーマソングですから
その喜びの方が大きかったです。

トワエモアさんがステージからはけてきて、「お疲れ様でした」と言って
一誠さんがステージへ・・・
サプライズの話をはじめました。
あっさり登場出来ればよかったのですが、ここで一誠さんの話が結構
長くなって、時間と共に、緊張が増殖(笑)

「それでは紹介しましょう、さくまひできくんです!」
と言って、拍手の中登場。

一誠さんとちょっとだけトークをして
曲です。

シーンとした一瞬を待って
ギターを弾きはじめました。



「聞こえないからもうきるよ」
この歌声が会場に反響した瞬間、自分でも「すごい!!」って思ってしまいました。
なんだろう?
吸い込まれて行くようなホールなんです。
まさにメセナホールがこの歌を待っていたかのような
そんな感じで、グイグイ歌が吸い込まれて行くような感じでした。

きっと須坂の方の心にもどんどん吸い込まれて行く引力を感じました。

そして歌いながら、今日までの一誠さんとの事
そして、昨日初めて会った一誠さんのお母さんの事、そして一誠さんと仲のよかったうちの親父の事・・・
色々と駆けめぐりながら歌いました。

気が付くと
最後のフレーズ
「どこで暮らしていても、心のふるさとは、いつも母・・・」
ギターをポロンと弾いて
いままでの色々な一誠さんとの想い出の映画が終わった感じでした。
「終わった・・・」と思った瞬間

「パチパチパチパチ!!!」
満席の会場からの割れんばかりの拍手に現実に引き戻されました。
胸が熱くなり「ありがとうございました」と叫んでいました。

そこへ緞帳が下りてくる。

ここで第一部の終了です。

休憩の時はロビーに出て
CDのサインをしました。
長野のCD店「平安堂」さんが全アーティストさんのCDを販売しにきてくださっていました。



次から次へ「どこで暮らしていても」を手にしてくださる方・・・
最後は列になってしまいました。

気が付くと
第二部開演のブザー。
急いで、それでも心をこめてサインを書きました。

サイン会が終わるとFM長野の方がいらして、「さくまさん、今日のCDです」って
早速さっき歌った時の収録を手渡してくださいました。
さすが早いですね~!
「また是非出させてください」って言うと
「是非また!」と笑顔で言ってくださいました。

第二部も素晴らしかったです。
永井龍雲さんの弾き語りは絶品です。
そして細坪基佳さんのステージ。
さらにビリーバンバンさんのステージ
ソデから見ていて、お兄さんのトークに大爆笑でした。
一誠さんのお母さんの話もしていました。

最後の杉田二郎さんのステージもソデから見させていただいて
すっごいかっこよかったです!

最後はいよいよセッションです。


(大先輩方に注目されながら、緊張の挨拶)

ここは僕も僭越ながら出演させていただける事になりました。

僕の横は細坪さん、そして反対の横は一誠さんでした。
「戦争を知らない子供達」をみなさんで歌ったのですが
すごい迫力!
そして「翼をください」を歌いました。
Aメロは白鳥英美子さんのソロ・・
同じ舞台で聴く白鳥さんの声は感激です。

後半は会場のみなさんで大合唱。
本当に一つになっているのを感じました。

たまに横を見ると一誠さんも最高の笑顔でした。




ここで出演者一言ずつありました。
おもしろかったのが、ほとんどの方が、夕べの一誠さんの実家での宴の話でした。
もちろん最高のイベントですというコメントが沢山ありました

そして、最後の最後に「ではさくまくん、一言」って一誠さんに言われてものすごい
緊張でした。

そこでなにを話そうか、なにも考えていなかったのですが
「そうだ!昨日の事を話そう」そう思って
「昨日は一番最初にここにこさせていただいて大先輩方のリハーサルから勉強させていただきました、そして、サブステージでも、歌わせていただき、さらにこちらのホールでも須坂から生まれた「どこで暮らしていても」を歌わせていただけて、本当に光栄でした。そんな2日間で一番印象に残っているのは、・・・一誠さんちの宴です」と言うと
みんな大爆笑でした。
でもその後に続けました。

「でも、みなさんがタクシーで帰る時に、一誠さんが僕の方を見て、さくまくんは残ってくれ、と言ったんです。
そしてみなさんを見送った後に、一誠さんが僕に言ったんです。
『母さんは92歳で明日会場へいけないから、ここで聴かせてやってくれないかな』
と・・・・」

ここまで話をすると
隣にいた細坪さんが「そうだったんだ~・・・」とつぶやいて
さらに出演者の皆さんが拍手、そして序々にその拍手は会場に飛び火して、ソデからも聞こえ、やがて会場すべてを包み込む巨大な拍手になりました。

そして僕は続けてこう言いました
「そんな、家族を大切に想う一誠さんの詩を歌えるという事を本当に嬉しく思います。これからも精一杯歌って行きます、今日は本当にありがとうございました」

最後は全員で
「ふるさと」の大合唱。

こうして僕の音楽人生にまた一つ
宝物の想い出が作られました。

楽屋に戻って、すぐにそれぞれの楽屋をまわって
出演者の方に「今日は本当にありがとうございました!」とご挨拶してまわりました。

終演後もロビーに出て
一誠さんと一緒にサイン会をやらせていただきました。
「涙が出ました」という声を沢山いただきました。


(CDを手にしてくださる沢山の方)

ビリーバンバンさんもロビーに出てきて
「さくまくんのCD、買ってね~!」って言ってくださいました。




やがてロビーも熱が下がって
最後はCDショップの方と、僕とファンの方だけになりました。
会場で晴れ姿を見てくださっているファンの方にも支えられたステージでした。
「ありがとうございました」

CDショップの平安堂さんにもご挨拶。
実は97年「愛を感じたい」を発売した時に
平安堂さんに挨拶に行って、「CDを置いていただけないでしょうか?」というと
後日電話があって、「何枚かでしたら、置きますので送ってください」って
言ってくださったんです。
あれから14年、こうしてまたお世話になる事が出来て
すごく幸せを感じました。


これは舞台裏の話ですが
「どこで暮らしていても」を歌い終えて
そでに戻ると、トワエモアの芥川さんがそでの椅子に座っていらっしゃったのです。
昨日の初めてのご挨拶の時に「一誠さんの作詞の歌、じゃあ楽しみにしています」って言ってくださった通り、ちゃんと聴いていてくださったのです。

そして、楽屋からばんばひろふみさんも出てきてくださって、僕に手をさしのべて
「いいね~!!」と言ってくださったんです。
さらに、ビリーバンバンさんも「いい声してるよ~」
と言ってくださいました。

自分が歌う事が精一杯だったので
出演者の大先輩方が楽屋のモニター、ソデで聴いている事をすっかり忘れていたので
その言葉をいただいた時は本当に感激でした。
逆にその事を歌い終えてから気が付いてよかったです・・・
だって、本番前にみんなが聴いているって思ったら
真っ白になっちゃいますからね~(笑)

一誠さんには23歳の頃からずっとアドバイスを受けてきました。
そんな一誠さんの生まれ育った家で歌えて本当に嬉しかったです。
そして、座布団の上にちょこんと座って
じっとうなずきながら「どこで暮らしていても」を聴いてくださった
一誠さんのお母さんの姿は一生忘れる事はありません。

また来年も是非是非!
すばらしい須坂メセナホールで、そして一誠さんのご実家で、一誠さんのお母さんの前で
歌える日を
本当に願っています!


全国キャンペーンでまわってきて
ずっとお世話になってきたETC休日割引が今日で終わります
渋滞の帰り道でした。

「割引もなくなると、全国各地が遠く感じるな・・・」と須坂に来る時までは思っていたのですが、それは間違いだという事に気が付きました。

なぜならば・・・

誰かが待っている場所に行く、その道は、

お金には変えられない価値があり、

また 

そこに通じる道は、必ず近く感じるものなのだと・・・





(左から、永井龍雲さん、ビリーバンバンのお二人、ばんばひろふみさん、杉田二郎さん、トワエモアのお二人、
細坪基佳さん、さくまひでき、富澤一誠さん)
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