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栗橋町 静御前まつり(舞姫、披露)

5月にステージをやって以来の栗橋町!
前回は急遽お願いしてイベントを組み込んでいただいたのですが、クラッセ(駅前ショッピングモール)の会長さんがイベント好きだったので、すぐに決まったんです。
そして、その打ち上げの時に「静御前のお祭りがあるんだよ」と聞いて「是非出演させてください」という事で、実現しました。

しかもその時、「静御前の歌を作ります」と言った事で、なんと「舞姫」という幻想的で和風な名作が誕生しました。

お祭りは駅前とクラッセで開催されるのですが、ものすごい人でした。

到着して、まず、静御前のお墓をお参りしました。

5月にお参りして以来、どこで屋外イベントをやっても雨が降らずにすんでいる事も静御前様のおかげだとお礼をして、今回は作品を作らせていただきました、とご挨拶をしました。

今回の曲は出来たばかりなので、スタッフ以外は誰も聞いていなかったのです。
そこで、出演時間前にCDショップ「あっぷる」で聞いていただきました。
会長さんも店長さんも「これ、すっごくいいよ!」と絶賛してくれました。

12時から本番。
「青い地球」からはじまり、「出会えてよかった」「さよならも言えなくて」。
ステージが進むにつれてお客さんも沢山集まってくれました。

途中、パレードが通り過ぎたりして音量を小さくして歌ったり、パレードの紹介をしたり、お祭りならではの流れで楽しかったです。

最後の「ただ見つめてただけの初恋」を歌い終えると、丁度、静御前と馬に乗った義経が駅前に到着しました。
イベントはピークを迎え、ものすごい人波。

そこで、静御前の山車がステージを向き、司会の方の紹介で、いよいよ「舞姫」が披露となりました。
イントロがはじまると、まるでそこに静御前の魂が現れたような心が穏やかになっていくのがわかりました。

「届けたい、あなたへの想い、時の流れ越えて・・」
義経と深い愛をして、悲しくもすばらしい人生を送った静御前。
命は尽きても、愛はきっと生き延びている、そんな気持ちを歌にしました。

「雨よふれ、雨よふれ・・」とサビの部分ではこの歌が時代を越えていくような気さえしました。

「愛は永遠に枯れぬ、命尽きても、黄金の空よ、静舞姫・・・」
と最後のフレーズを空に向かって歌いました。
会場のお客さんも、目の前にいる静御前も、義経も、そして空の向こうにいる、静御前も、義経も、静寂の中、会場が一つになった瞬間を感じました。

ステージを終えた後も、「あの歌はすっごくいいです!」「CDはないんですか?」と嬉しい声を沢山聞きました。

アーティストとして、意味のある歌を作れた時ってすごく生きてるって感じがします。
まさにこの歌も、僕が作ったのですが、まるで静御前が舞い降りてきたように、なんの迷いもなくペンが走りました。
そして、この歌が歌い継がれるように、CD化を考えています。

いつもは今日という日、そして今という時間を思って歌っていますが、
今日のステージはまさに、歌は時代まで越えられる事を知りました。

クラッセの方々、本当にありがとうございました。
そして、見ていただいた方、聞いていただいた方、ありがとうございました。

これからも「ただ見つめてただけの初恋」「さよならも言えなくて」そして「いま守りたいもの」と同じように、しっかりと「舞姫」も歌い継いでいこうと思います。

帰りにまた、静御前のお墓に手を合わせると、この空のどこかで
「ありがとう」
と聞こえた気がしました。



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