kumakuma-blog

土浦WING

ゴールデンウィーク以来の登場、土浦の駅ビル「ウィング」。

今日はキララ祭りというお祭りで、街が賑わっていました。

飾りも風になびいていて、お店も出ていて、昨日に続いて「祭り!」って感じでした。

駅ビルの5階にあるレストラン街にステージを作っていただいての演奏でしたので、1回目のステージは静かな選曲にしましたが、「アップテンポな歌もやってください」というリクエストにお応えして2回目のステージは弾けてみました。

浴衣姿で聞いてくれる方もいましたが、さすがと思ったのが、駅ビルの従業員の方がみんな浴衣姿なのです!
リハーサルの時は洋服だったのに、本番になったら、みんな浴衣姿で、街のお祭りを一緒に盛り上げるという熱意が伝わってきました。

1回目と2回目の休憩の時はビルの屋上からスタッフとみんなで山車を見ていました。
獅子舞まで登場していて、「やっぱり祭りはいいね」と声を合わせて笑いました。

「日本人の心は和太鼓の音と笛の音が合うんだよ、2回目のステージは和太鼓と笛でやってみよう」という冗談の声に、
「和太鼓と笛が入る曲は、玉次郎音頭くらいしかないですよ」と僕が言って笑った。
そう考えると、和な感じの楽曲も僕には作れるって事ですよね、しかも玉次郎音頭を作った時は、煮詰まる事もなく、自然に出来上がりましたからね。
今度挑戦してみようかな(笑)
その時は、やっぱり羽織袴で登場かな(笑)

2回目のステージの時に、「初恋の想い出はどんなでしたか?」と男性のお客さんに聞いたのですが、聞いた後に気が付いた、その横に奥さんがいらっしゃたのです・・・。
それでも2人とも明るく笑顔でいてくれてホッとしました。

サイン会の時も「久しぶりにいい歌に出会えました」と言ってくれる方がいたり、小さなお子さんが「これあげる」と言って、手書きの表彰状をくれたり、嬉しかったです。
表彰状の内容は、「あなたはおうたをじょうずにうたいました 平せい18年 8月6日」と鉛筆で書いてありました。

いつでもそんな、ささいな事かもしれないけど、僕にとってはものすごい大きなことに支えられています。

いつでもみなさんの笑顔に支えられています。

どんなに感動する歌で、涙を流しても、最後は笑顔になれる、それが歌の世界のような気がします。
僕の歌「この愛のエンディング」の中に
「映画だったら、シアターを出れば、またいつもの笑顔に戻れるのに・・」という歌詞がありますが、歌も、5分という短い時間で、聞く人の心に一つのドラマが生まれる。
そして、最後は今、という時間に戻ってくる。
そして、戻ってきた時には、5分前と明らかにちがう心がそこにある。
そんな一コマに、僕の歌がなれたら、これほど嬉しい事はありません。

これからも、心のスクリーンにやさしさを映し出せる、そんな歌を歌い続けていきます。

舞台から帰る時も、レストランの方、舞台横の美容院の方、みんな笑顔で挨拶してくれました。僕も笑顔でおじぎをして楽屋へと戻りました。
舞台から見えない所でも、僕の歌を感じてくれている人が沢山いる事に嬉しくなりました。

帰りは夏の夕暮れのお祭り。
お祭りを楽しみたいな、という思いと戦いながら土浦駅ウィングをあとにしました。

遠くなっていく和太鼓と笛の音を聞いて、スタッフがつぶやいた。
「あれ、今日、和太鼓の曲やらなかったねー(笑)」
「今度作っておきますよ、ちゃんと羽織袴用意しておいてくださいね(笑)」

真夏の太陽が西の空をオレンジに染めていく・・・・。
遠ざかるお祭りの音をかき消すように、みんなの笑い声が車の中に響いていた。




"
< 前の記事    一覧へ    後の記事 >