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白岡太陽の里&上尾エリントン

春というには桜もちってしまって、夏というにはまだ蒸していない、そんな年間で一番過ごしやすい季節になってきました。
今日は久しぶりの2カ所でのライブでした。かつてはよく2カ所のライブをやっていました。一番すごかったのは、千葉の九十九里浜の海辺でのイベントから行田市でのヤオコーの納涼祭りというのを1日で移動した事がありますが、これは本当にすごかったです。
ツアー中に2日間での大移動っていう事もありました。
ツアーで広島でのライブを終えて、その夜に奈良に向かって出発、翌朝奈良でライブをやって、その後がすごい、また松山に移動、松山は広島の隣なのに、なぜこんな予定だったのかというと、急に奈良のライブハウスのオーナーから連絡があって、イベントのゲストを頼まれた。「是非出演します」と行った後、地図を見たらすっごく遠くてびっくりした。でも「やってやれない事はない」と思って、寝ずに運転して移動した。
今思えばちょっと危険でしたね。今後気を付けます。
さて、朝は白岡の「太陽の里」という福祉施設でのお祭りでした。
今年の2月にここの福祉の団体の懇親会で歌った事も記憶に新しいですが、その団体のイベントでした。
今回が初めてではなくて、2年くらい前に同じお祭りに出演した事がありました。
出番も一番目にしていただいたので、10時すぎにステージにたち、「出会えてよかった」で始まった。
今日は天気もよくて、「透けるような青空」の歌詞がぴったりだった。
途中「ChangeMyHeart」の時はワイヤレスマイクでテントの売店を見てまわりながら、「ここは焼き鳥ですね」とか「ハンバーガーが出作りですか?」とかアナウンスしながら歌った。
最後は「Goodちょっとパラダイス」で盛り上がった。アンコールもきて「YUMEしかなかった」を歌った。
終了後にCD販売をしていると、車椅子の人がきて「さくまさん、久しぶりです」と言ってきた、よく見ると、川口の太陽の家でイベントをやった時に見ていてくれた人で、ちゃんと覚えてくれていた。職員の人もみんな顔見知りになってきて「新しいCD出た?」なんて言ってきてくれる人もいて仲間になってきたようで嬉しかった。
素早く片づけをして出発しようと思ったら、「さくまさんコーヒー持ってって!」という声に足を止めた。
長くファンをやっていただいていて、川口太陽の家のお話をくれた職員の方が缶コーヒーを販売していて、プレゼントしてくれた。「ありがとうございます!またお願いします」と言って、車に乗り込んで上尾に向かって出発。

思ったよりも道はすいていて20分くらいで到着した。
「エリントン」は初めて出演する場所でした。
機材の搬入もちょっと難しくて、表の道に車を止めて、そこから砂利道を通って機材を運ぶ。
やっと搬入を終えて、リハーサルをした。
お店の中はだいぶコンパクトで、20人入るといっぱいだったのですが、今回は25人近くが入場してくれた。
14時から本番だったが、15分くらい遅れてステージに登場した。
第一印象は「近い・・・」でした。
お客さんがすぐ横に、そしてすぐ前にいるという感じで緊張しました。
今日は普段歌わない歌をやる日だったので、1曲目は「Tearsinthesmile」で始まった。
そのまま2曲目にいくつもりだったのですが、後ろの方の人が僕から見づらかった(僕から見づらいという事はお客さんからも見づらいという事になる)での「ちょっと立ってやりますね」と言ってイスに座っていたが、立ち上がって歌う事にした。
「あなたが好き」も久しぶりに歌った。
今日は2ステージにして、途中15分の休憩をいれるという新たな試みもあったので、1ステージ目はバラードをじっくり聴いていただく選曲にした。
「好きのきもち」「僕の道」「さよなら」と3曲続けた。
そして「プロフィールにテレビ東京のアニメの曲を作ったと書いてありますが、その歌を披露します」と言って
「アルバム」という歌を歌った。
後半は新曲を2曲「あなたが消えてゆく」という70年代っぽい曲調の切ないバラード。そして僕がもっとも得意としている壮大なラブバラード「愛色の虹」を歌って1ステージ目が終わった。

舞台裏でスタッフと「なかなかいい感じですねー」と話をした。
そして着替えをして15分後2回目のステージ。
お客さんも大夫リラックスしていてなごやかに2回目のステージが始まった。
「記念日」で始まって、みんな手拍子をしてくれた。歌い終えて僕が一言
「すっごい早かったですねー」にみんな大爆笑だった。
「HeartBreak」「砂漠のオアシス」と続き会場も盛り上がってきた。
ここで、アドリブコーナーという事で、始まる前に書いてもらったアドリブはがきを箱から出して読みながら進めるコーナーだ。
「24時間テレビに出てください」とか「春なので桜の歌とか」など色々な内容が書いてあって、なによいりもおかしかったのは僕が「○○市にお住まいの・・」と読んでいると、書いたお客さんが笑ってしまったり、「あっ!」って言ったり、反応してしまう。僕が「反応してしまうと、誰が書いたかバレますよー」なんて言って大笑いだった。
アドリブコーナーで最後に音響の黒澤さんがエコーを深くかけて遊んでいて「エコーかけなくっていいですよ!(笑)」って僕が言って笑った。
「では紹介します、黒澤はじめ!」と言って紹介した。
そして、音響でこんな事もできるんですよ、と言って「まずはトンネルに入ります!」
と言って、段々エコーを深くして、「わートンネルに入っていくぞー」と言う僕の声があたかも、トンネルに入っていくという遊びをやった、続けて「井戸も出来るんですよ」と言って、「あっ!おちるー わー」という声がだんだん遠くなっていく、そんな遊びをやった。みんな笑うやら関心するやらで思わずコーナーが出来た。
もちろん黒澤さんとはなんの打ち合わせもなくて、これだけやれるのだから僕もおもしろかった。
そしてリクエストで、「壊れかけの地球儀」「さよならも言えなくて」を披露した。
後半は「SweetHeart」をみんなでコーラスをやってもらって盛り上がって、「ラストスパート」で汗だくになって、盛大にコンサートが終わった。
すぐにアンコールがきて、なにを歌うか決めていなかったが、すぐにステージに戻った。

最後は「青い地球」をみんなで歌って、すばらしい2時間30分が終わった。

今回のステージは一人一人がよく見えて、すごく楽しかったし、ちゃんと伝えられる感じがした。
舞台裏から外に出ると、まだ時間も早いせいか、空は水色で、さわやかな夕方だった。
普段やっているキャンペーンは同じ選曲で、あっという間に終わってしまう、そこで、じっくりと楽しんでもらえるように、ソニックシティーのコンサートや、もっと身近に楽しんでもらえるようにさいたま市民会館でアコースティックコンサートをやったりと考えてきましたが、さらに、ジュースを飲みながら、休日のひとときを普段見せない「さくまひでき」を楽しんでもらえるような、そんな拠点が出来たような気がした。

なによりも、僕がすごく楽しかった。
休日のひとときを一緒に時間を過ごせた事、そして、一人一人の笑い声や、表情が、ちゃんと僕まで届いてくる。会場ないが本当に一つになれたという感動の余韻がステージ後の心に広がっていた。

帰りの車でも「今日はよかったね」と話しをしながら帰った。
「さあ!みんな期待してるぞ!次回はどんなステージにする?」
黒澤さんの声に僕は応えた。
「僕自身も楽しくて、お客さんも心に残る、最高のステージをいくらでも作っていきますよ!」
「お!キャッチボールをやってる子供がいるぞ!俺が教えてやろうか!?」
「ちょっと!僕の話、聞いてました!?黒澤さん」
「おー!取り損ねたぞー へたくそだなー!」
「おーぃ!」

夕暮れの混雑した道から見える、子供達のキャッチボールが、二人の心に懐かしく、優しく見えた。 


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