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戸田駅~蕨駅 

大夫冷えこんできた11月も終わりです。
今日は戸田と蕨の2か所。
夕方戸田駅の到着、なかなかきれいな駅だった。
埼京線の駅なので、新幹線のように上に電車が走っている、その為下は高架下のように、広い通路になっている。ようするに北口から南口へとつながっている通路があるのだ。
ここはいいな、さて、はじめよう。と思ってギターを出した、その時。
通路の向こうの方から、どなり声が聞こえてきた、初め知り合い同士がけんかでもしているのかと思ったら、様子が違った。
ホームレスのような男性が自転車の女性に向かって怒鳴りつけていたのだ。
「ここは自転車降りて通るところなんだよー!」
大声でそう言っていた。
確かに筋は通っている意見だった。
それから起こる出来事の前までは・・・・。

自転車の女性は自転車を降りて「すいません」と謝っていたが、なんと男性はその人の髪の毛をすごい勢いでつかんで、「てめーみたいのは死んじまえ」と暴力をはじめた。
女性も「痛い!!」と大声
『これは大変だ』そう思った僕は、ギターを置いて、すぐに駆け寄った。
「やめなよ」
男性にそう言うと、ちょっと後ずさりした。演奏前だったので、すでにサングラスをしていたので、はたから見ると僕の方が怖い人に見えるだろう。
「なんだとー!」と言いながらも僕には手を出してこなかった。
「暴力はやめなよ、」
そう言って、自転車を起こしてあげた。
女性も「ありがとうございます」と言って帰って行った。
どれでも男性は「おまえなんか死んじまえ!」と暴言を吐いているので、僕もキレタ・・

男性が立ち去ってあと、改めてライブを始めた。
北風が寒かったせいか、みんな足早に家路をいそいでいる。
そんなとき、犬に散歩をしている人がやってきた。
ちょっと立ち止まって、飼い主のおじさんがロープを引っ張ると、なんと犬が動こうとしないのだ、しかも歌っている僕の方を見ている。
「さよならも言えなくて」を歌い終えると犬は立ち上がって帰って行った。
飼い主も「気に入っちゃったみたいで」なんて言って笑って帰って行った。
日本中をまわって、韓国まで飛び出して、しかもこれからは動物まで!なんだかすごく嬉しかった。
次は蕨駅。
西口に銅像があって、その横で歌った。
なぜか足を止める人は少なかった。
それでもしぶとく歌った、あげく、ちょっと高い段に登って大声で歌った。
すると人が立ち止まりはじめた。
中にはCDを買って帰ってくれる人もいた。
都会に近くなると、ちょっと派手な事をしないとだめなのかな、なんて実感した。

今日は色々と考えさせられた。
人がたくさんいる街、そうでない街、色々とまわっていると、感じる。
人は人数が多くなると、なぜ孤独に見えるのだろう?
戸田駅にいた男性も、まわりから見たら危険な人物で起こした行動はいけない事だが、注意した内容は正しい事だ。
では、なぜ普通に生活している人は、自転車を乗って通る人に注意の一つも出来ないのだろう?
「他人事」と言ってしまえば、「誰かがやるから」と言ってしまえば楽なのかもしれない。都幾川村で歌った時、一台の救急車がやってきた、すると、近所中の人が心配そうにやってきた。それを見た時にこの村はみんなが家族のようなのだ。
もちろんたくさんの人間の中でもその人の世界がある事は間違いないが、人に注意をすると刺される時代とういのが寂しいですね。

この世に本当に正義はどこにあるのだろう?
そんな事を考えた1日だった。

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