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毛呂山町~鶴ヶ島駅~坂戸駅

カーナビで毛呂山駅が出ない!?
よくよく考えたら、毛呂山町は毛呂駅だった。
15時ちょっと前に駅に着いた。
時刻表を見るとなんと15時代の電車は1本もなかった。
14時五十数分の電車があった。
これを逃すと人はいない。そう思ってすぐに準備して始めた。
電車から人が降りてきて、みんな拍手してくれた。

そこに一人の女性がやってきて、しばらく僕のワンマンショーを聴いていた。
すると「ラジオで聴きましたよ」と言ってきた。
なんとミュージックチャレンジャーをたまたま聴いていて、毛呂駅って言ってたので近いから見にきました。と言った。
他に見ている人は誰もいない、きっとこの人がいなかったら空気に向かって歌っているライブになってしまっただろう。でも一人でも待っていてくれた人がいる。それが嬉しくて、どんどん歌った。

最後に「さよならも言えなくて」を歌って終了。
するとその人がつぶやいた「もったいないですね」
「もったいない?」僕は不思議だった。
「こんなにいい声なのに、聴く人がだれもいなくて、もったいないですね」
と言ったのだ。
僕はすぐに笑顔でこう言い返した。
「全然もったいなくないですよ。誰も聴いていないんじゃないですよ、あなたがいるじゃないですか、一人でも聴いてくれる人がいれば、僕は歌う事は全然もったいなくないですよ」
その人も笑顔になって、CDを手にして帰って行った。

このキャンペーンで思ったのは、一気に沢山の人が集まる事は少ないけれど、確実に一人か二人ずつ、気に入ってくれる人が増えているという事だ。
だから、いつでも気を抜けない。

2カ所目は鶴ヶ島駅。
屋台の八百屋さんが駅前にいたので、歌っている時に注意されないように、先に野菜を買った。お客さんになっちゃえば文句が言えないという、長年ストリートをやってきているチエだ。
歌っていると、なにやら手話の人達が募金活動で集まってきた。
そして、その中の一人が、「さよならも言えなくて」を歌っていたら、僕の横に来て、手話で歌詞を訳しはじめた。
歌と手話の共演になって、みんな盛大な拍手だった。
思わぬ所でコミュニケーションが生まれた。
そして、最後に1枚だけ売れたCDの売り上げを募金してきた。
するとみんなすごく喜んでくれて、みんなで手を振ってくれた。

3カ所目は坂戸駅。
鶴ヶ島と坂戸を両方来てくれるファンの人もいて、心強かった。
歌い始めると、いつになく、人が立ち止まった。
素通りの方が多いこのご時世、坂戸の人は温かかった。
沢山の人が足を止めて、中には「主人を迎えにきたのですが、すごくいい歌で車から聞き惚れてました、また来てくださいね」という人や。はじめは怖い顔で聴いていた人が、しばらくして近づいてきて「CD買っていくよ」と言ってくれた。
ラジオを聴いて上福岡に来てくれた人も、どうやら坂戸高校らして、わざわざ帰らずに待っていてくれたのだ。しかも友達も一緒で、ずっと聴いていってくれた。

CDを買ってくれた、おばさまが、「風邪ひかないようにがんばんなよ!」と缶コーヒーを置いて行ってくれた。
帰りに車で飲んだ、コーヒーはちょっとぬるくなっていたが、それ以上に暖かかかった。

3カ所とも色々な出来事があった1日でした。


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