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さくまひできソロライブ 大宮HEARTS

ハーツでやるのは2回目のソロライブでした。
今回もゲストは松井清(ピアノ&ピアニカ)でした。
今回のテーマは楽曲(音)で最初から最後まで世界を作る事でした。
しゃべりがなく、曲の解説もできないので、本当に歌で伝えるという難しさを感じました。会場に入って、リハーサルをして、スタッフの金井と松井君と3人で街に出て、ロフトをふらふらして、開場前に帰って、あとは楽屋で精神統一。
本番は出番が最後だったので、すごく時間があったけど、さほど長く感じませんでした。
9時20分、いよいよライブが始まった。
ここで曲目を紹介します。
1,さよならも言えなくて
2,空港
3,心変わり
4,ラストコール
5,ふるさと
6,3つの願い
です。
さいしょは僕一人での歌で、いつも歌っている歌だけど、頭の中に色々な出来事を想い浮かべて歌いました。
2曲目から松井君が登場。「空港」という歌はツアー中の福岡の博多駅前のホテルの部屋で作った歌です。窓の向こうに福岡空港を飛び立っていく飛行機が大きく見えて、目の前は博多駅、そこで一つの物語を作りました。
3曲目は97年に出した、さくまひできのファーストシングルに入っている歌で、自分の中では色々転機になった歌で、今でも大切な歌です。
4曲目はプロデュースしていた頃にとあるアーティストに作った歌。最後の彼からの電話を切なくもやさしく受け止める、そんなバラードになっています。
これも物語になっている歌です。松井君のピアノと僕の歌だけ、というシンプルな形で演奏しました。
5曲目は5年くらい前に作った作品。心のなかにある郷愁をイメージして作った歌。「さあ帰ろう」というフレーズが大好きです。この歌はピアノではなく、松井くんはピアニカで参加。実に懐かしい雰囲気をもった演奏になりました。
ここで松井君を紹介して、最後は僕一人の演奏で。最近作った歌「3つの願い」を歌った。「もしももしもこの命があと1月と言われたら」というフレーズから生まれた曲。実は夢を見て、夢の中の誰かがあと1月の命と言われてしまうんです、そこで僕はこの人になにをしてあげられるんだろう?と思って、その先ははたして人が生きている意味はなんなんだろう?という疑問にまでたどり着きました。
あと1月だとあせるけど、結局人は「あと○○日」それが何十年、何ヶ月か知らないけど、このテーマは必ず背負って生きている、これが極端に短くなった時、何を求めるのだろう、と思ったのです。もしも自分の命があと1月だったら、何を求めるだろう、どうやって毎日を生きるのだろう? そこでこの歌につながりました。
答えは一人一人違うと思うけど、僕の答えは、愛する人と一緒にいたいという事でした。人が生きている答えは、もしかしたらそんな事なのかもしれませんね。

こうして2回目のソロライブが終わった。終わった後も手が震えていた、こんな気持ちは初めてだった、そしてアップテンポの歌はないのに、すっごく疲れていた。松井君の「疲れましたねー」と言っていた。本気で歌をステージで歌う、そして演奏するという難しさとそして、それが出来た時の充実感を今日は勉強しました。

今回は初のMCなしのステージでしたが、これからも色々なストローをさくまひできを見てほしいなと思っています。



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