なんと第一回目の院内コンサートに呼んでいただきました。 久喜総合病院さんはJAさんがやっているので、むさしの村さんとのつながりで 今回は呼んでいただきました。 到着して、ステージの位置を決めたり、病院の方がみなさんで、ピアノを運んできたり 花を飾ったり、第一回目だけあって、みんなで協力して作り上げていく感じでした。 僕も音響と照明をセットして、リハーサル。 照明の当て方も色々と考えたり、音の作りもいつもよりマイルドにしたり 試行錯誤でした。 さて、陽もくれて、夕方、いよいよ本番です。 色々な場所で歌ってきた僕ですが、病院でのコンサートって初めてのような気がします。 病と戦っている方、そしてそのご家族の方、そして病院の近隣の方 どんなステージをやったら喜んでいただけるか、今回は悩みました。 でも自分が声帯の手術で入院していた時、そして父がガンで入院していた時・・・ 自分の立場だったらどうかな、とイメージして 選曲と内容を考えました。 まずあまり重くならない事、 そしてテレビはいつも見れるでしょうから、テレビではない立体の動きを見ていただく事 そして、希望です。 そんなテーマで進めていったコンサートでした。 手品も途中でやって、みなさんの方へ出向いて行ったりして、そこにいる感じを伝えました。 さらに手品を間近で見ていただく事。 ピアノでの歌は「明日から」です。 歌う前に「病院をテーマにした歌って、なにかあるかな?って思っていたら、一つだけありました、しかも産婦人科がテーマになっている歌です」と言うと 会場も爆笑でした。 そして、「木蘭の涙」もピアノで歌いました。 リクエストコーナーもみなさんが聴きたい歌を、次から次へ歌いました。 最後はむさしの村さんのCMソング「むさしの村へでかけよう」を歌うとみんなで手拍子、盛り上がりました。 さらにアンコールをいただいて、「命~2011からのメッセージ」を歌いました。 「がんばれあなたの命・・・」これをなにしろ伝えたかったからです。 こうして院内コンサートがみなさんの笑顔と入れ違いに無事終わりました。 点滴を打ったまま聞いてくださっている方や 車いすで聞いてくださる方 最初は張り詰めた感じの会場でしたが、終わったあとはみんなが笑顔で 本当にあったかい気持ちになれました。 院長さんや担当の方もみなさん喜んでいただけて みんなで汗かいて作ったコンサートでした。 CDを手にして下さった、院内着の方と握手した時に「俺はガンなんだ」と言っていました。 「もう死ぬんだけど、本当にいい歌きかせてもらったよ、CDも聞くよ」と笑顔で声をかけてくださいました。 僕は「そんな事言わないでください」と言いました。 そもそもガンんもともとは自分の細胞が変化したもの、それが楽しい事や笑顔や 音楽でいい細胞の方が勝っていけば治るんです。 音楽やトーク、僕のステージを通して、みなさんの細胞が笑顔になってくれたら幸せです。 だから命を歌ったんです。 「がんばれ、あなた」じゃないんです。 「がんばれ、あなたの命」なんです。 僕は細胞や命に向かって歌を届けました。 病院でのコンサートって、本当に素晴らしいと思いました。 医学で治せる事はものすごく沢山ありますが 心の薬は歌や映画、絵画、等の直接的ではないけど、そういった芸術なのかなって思います。 もちろん愛する人の心のケアにはかないませんけどね。 ちょっとだけど、そんな心の薬にならたなら嬉しいです。 (リハーサル) (手品も盛り上がりました) (後ろまで沢山の方でした。) -----