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14.1.31 久喜総合病院 院内コンサート (埼玉)



なんと第一回目の院内コンサートに呼んでいただきました。

久喜総合病院さんはJAさんがやっているので、むさしの村さんとのつながりで
今回は呼んでいただきました。



到着して、ステージの位置を決めたり、病院の方がみなさんで、ピアノを運んできたり
花を飾ったり、第一回目だけあって、みんなで協力して作り上げていく感じでした。

僕も音響と照明をセットして、リハーサル。

照明の当て方も色々と考えたり、音の作りもいつもよりマイルドにしたり
試行錯誤でした。




さて、陽もくれて、夕方、いよいよ本番です。

色々な場所で歌ってきた僕ですが、病院でのコンサートって初めてのような気がします。
病と戦っている方、そしてそのご家族の方、そして病院の近隣の方
どんなステージをやったら喜んでいただけるか、今回は悩みました。

でも自分が声帯の手術で入院していた時、そして父がガンで入院していた時・・・
自分の立場だったらどうかな、とイメージして
選曲と内容を考えました。

まずあまり重くならない事、
そしてテレビはいつも見れるでしょうから、テレビではない立体の動きを見ていただく事
そして、希望です。
そんなテーマで進めていったコンサートでした。



手品も途中でやって、みなさんの方へ出向いて行ったりして、そこにいる感じを伝えました。
さらに手品を間近で見ていただく事。

ピアノでの歌は「明日から」です。
歌う前に「病院をテーマにした歌って、なにかあるかな?って思っていたら、一つだけありました、しかも産婦人科がテーマになっている歌です」と言うと
会場も爆笑でした。

そして、「木蘭の涙」もピアノで歌いました。



リクエストコーナーもみなさんが聴きたい歌を、次から次へ歌いました。
最後はむさしの村さんのCMソング「むさしの村へでかけよう」を歌うとみんなで手拍子、盛り上がりました。

さらにアンコールをいただいて、「命~2011からのメッセージ」を歌いました。

「がんばれあなたの命・・・」これをなにしろ伝えたかったからです。

こうして院内コンサートがみなさんの笑顔と入れ違いに無事終わりました。



点滴を打ったまま聞いてくださっている方や
車いすで聞いてくださる方
最初は張り詰めた感じの会場でしたが、終わったあとはみんなが笑顔で
本当にあったかい気持ちになれました。

院長さんや担当の方もみなさん喜んでいただけて
みんなで汗かいて作ったコンサートでした。

CDを手にして下さった、院内着の方と握手した時に「俺はガンなんだ」と言っていました。
「もう死ぬんだけど、本当にいい歌きかせてもらったよ、CDも聞くよ」と笑顔で声をかけてくださいました。
僕は「そんな事言わないでください」と言いました。

そもそもガンんもともとは自分の細胞が変化したもの、それが楽しい事や笑顔や
音楽でいい細胞の方が勝っていけば治るんです。
音楽やトーク、僕のステージを通して、みなさんの細胞が笑顔になってくれたら幸せです。

だから命を歌ったんです。
「がんばれ、あなた」じゃないんです。
「がんばれ、あなたの命」なんです。
僕は細胞や命に向かって歌を届けました。

病院でのコンサートって、本当に素晴らしいと思いました。
医学で治せる事はものすごく沢山ありますが
心の薬は歌や映画、絵画、等の直接的ではないけど、そういった芸術なのかなって思います。
もちろん愛する人の心のケアにはかないませんけどね。
ちょっとだけど、そんな心の薬にならたなら嬉しいです。




(リハーサル)




(手品も盛り上がりました)


(後ろまで沢山の方でした。)








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