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13.11.9 モラージュ菖蒲 のど自慢モラージュオンステージ 審査員 (埼玉県)



前回、夏に続きまして、モラージュ菖蒲の、のど自慢コンテストの審査員です。

今回も応募は約100組、その中から選ばれた38組の参加者が今日もステージで歌声を披露してくださいました。



今回も共に審査員を務めますのは、同じ鴻巣のシンガーソングライター、美根ゆり香さんです。

リハーサルや場当たりをして、13時から本番です。

ある意味、自分のライブの本番よりも緊張しますね~

第一次予選を通過してきた方だけあって、すごくレベルが高くて、審査も大変でした。
でも、一人一人が100%のパワーで歌うわけですから、一人一人の持ち味を見つけながら聴いておりました。

途中でなにやら、聞き覚えのある名前・・・
司会の方が「佐久間隆成さんの歌です」と言ってびっくり
僕の甥っ子ですよ~

しかも出てくるなり「モラージュ菖蒲、盛り上がってますか~!」って自分のコンサートじゃないんだぞって感じでした。
そして、アカペラで「酒と涙と男と女」を歌っていました。

歌が終わり、「それでは審査員のさくまさん、どうでしたか」と司会の方のフリに
一瞬たじろぎましたが、マイクを持って
「どこかで会った事ありますよね」という話で、甥っ子である事をばらした後に
「それじゃアカペラの魅力が全然出てないですね~」と急に辛口審査員に。
「こうやって歌うんですよ」と言って、僕がその場で、アカペラで歌ってみせて
会場は拍手喝采でした。
おじさんのパワーを見せつけた瞬間でした(笑)

それでも、こうしてなんでもトライするって事はいい事だと思いますね~

さて、休憩があって、後半の審査。
みんなそれぞれの想いがあって歌っているのだなと実感しました。
なくなったお母さんが大好きだったという歌を歌う方、
小さなお子さんとお父さんに見守られて歌う若いお母さん。
元気いっぱいで歌う若者
目を閉じてじっくりと歌うお父さん
家族に見守られて歌うちびっ子

本当にこの会場には沢山の愛が溢れているように想いました。

最後に審査員の歌です。
今回はオリジナルを2曲歌う予定だったのですが、急遽変更して
出演者と同じカラオケを使って、しかも様々なジャンルの出演者の方がいらっしゃるので
演歌、というか昭和歌謡の「影を慕いて」を歌いました。
カラオケの設定を半音上げにしたのですが、とちゅうで「やばい」と思いましたが
なんとか歌い切る事ができました。
割れんばかりの拍手をいただきました。



そして「木蘭の涙」を歌って

いよいよ結果発表です。

この瞬間も本当に緊張するというか、胸が苦しいというか。

まずは審査員特別賞、そして準優勝、さらに優勝を発表。
会場はわき上がります。

そして、来年行われる決勝に進出する上位の方も発表されて
最後は記念撮影です。


(みんな素晴らしかったです)


そして、総評を言うのですが
毎回、審査員の時に言う事ですが
本来、歌は順位を決めるものではないと思います。
という話をしました。
もちろん上位の方はすばらしかったですよ。
中にはこのままプロになれると思う人もいました。

でも、歌というものは
まず食べるものがあって、そして寝る所、住む所があって
その後にやっと必要とされるものです。
たかが歌、 されど歌だと思います。

食べ物はお腹を満たしてくれます。
住む所はカラダをいやしてくれます。
でも、歌は心を満たし、そして心をいやしてくれます。
まさに心に必要なものだと思います。

そんな歌を毎日歌わせていただけるなんて、僕は本当に幸せだといつも思います。

そして、その歌というキーワードで
モラージュ菖蒲という会場に集まり、緊張して、笑って、涙して、拍手して
家族がドキドキして、沢山心が動いたと思います。

改めて、この、のど自慢モラージュオンステージは、すばらしいと思います。



大会が終わって、なにか食べて帰ろうか、とか
買い物して帰ろうかという家族やカップル、友達同士を見ていて
アマチュア時代を思い出しますね。

「なにかくって帰ろうぜ」とか
「今日どうだった、オレカッコよかった?」とか

でも毎日歌っていくうちに、だんだんとそんな時間もなくなって
歌い終わって、楽屋に帰って、一人着替えをして
帰るという生活。
ある意味、プロというのは、そういった孤独とも戦わなくてはいけないのかとも思っています。
でも、いつも思うのは、どんなに孤独でも
ステージに上がれば、待っていてくれる人がいるという喜びです。

これからも歌の生活を
ますますがんばって行きたいと思います。

次のステージで、あなたに会う為に・・・。


















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