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行田浮城祭り 

2000年の夏から、毎年出演させていただいている行田市、浮城祭り。
リハーサルは午後の2時から、会場へ向かう途中小雨が降ってきてしまって、ちょっと心配だったけど、本番の時間にはやむだろう、そう信じていました。
バンドスタイルだったので、みんなでセッティングをしていると、さっきまでの雨が嘘のように、カンカン照りになってきました。
巨大なステージの上は目玉焼きが焼けるほどの、暑さでした。

バンドあり、ダンスあり、山車も出て、夜になると賑やかな雰囲気。

8時からセッティングをして、いよいよ本番。

「出会えてよかった」の稲田さんのドラムビートを聴きながら、舞台裏で緊張しまくっていました。
毎年やっているステージは慣れていて、緊張もしないと思っていたのですが、逆に、毎年だからこそ、期待を裏切れない、そんな気持ちでいっぱいでした。

ステージに上がると、沢山の方が見てくれていて、一気に気持ちが高ぶってきました。
「やるぞ!」心でそうつぶやいて、歌い出した。

途中の斉藤尚久のサックス紹介の時に、いきなりセクシーな曲をやりはじめた、僕も調子にのって、舞台で横になって、足をあげてしまった。「ちょっとだけよー」って感じ(笑)。やっぱりドリフ世代がこんな所で出てしまいますね。

途中、ピアノと歌だけで披露した「さよならも言えなくて」は歌っていても、すごく心が入っていった。
練習はしているものの、松井清も僕の歌も、その時々でまったくちがうアプローチをしてくれる。
一言一言の歌詞を発すると、それに応えるように奏でるピアノ。
ジャズの世界で、名曲といわず、名演というのがある。
曲はいつでも同じだが、その時、そのステージでしか聞くことの出来ない、すばらしい演奏を、名演という。
まさに、7月29日の夜、あの場所に生まれた名演だった気がします。

最後はみんなもりあがって無事に40分のステージを終わった。

すぐにアンコールがきたが、雨が降り始めてきた。

それでもステージに上がり、「おやすみ」を歌った。

肌に感じていた雨も、次第に穏やかになり、やがてやんだ。
夏の夜空まで届いてような感じで、歌いながら感動しました。

サイン会も沢山の方が並んでくれて、本当にあたまが下がりました。

おかしかったのが、片付けをしている時の事。
今回入っている音響照明のJSAという会社、ここの社長さんとは、昔から僕も、スタッフの黒澤さんも御世話になっているのですが、
その社長さんが、僕のギターアンプを運んでくれていたのです。
慌てて、僕も黒澤さんも「すいません!申し訳ないです!」と言ったら、社長は首をかしげてこっちを見ただけだった。
そして、その答えが後でわかった。
社長が運んでいたギターアンプは、JSAのものでした。
僕のとまったく同じだったのです。かと言って、僕のアンプはすごくわかりやすく名前も書いているのに、2人して、気が付かなかった、しかも同時に「すいません!」って言った事がすごくおかしかった。



今日は本当に沢山の方に見ていただきありがとうございました。
今年も素敵な想い出が出来ました。
また来年も、今年よりちょっとだけ成長した僕が見せられるようにがんばります。







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