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さいたま市民会館アコースティックコンサート

定番になってきました、さいたま市民会館のアコースティックコンサート。
7月の大ホールもまだ記憶に新しい時期ですが、あの時はスペシャル的に盛りだくさんでお届けしましたので、今回は僕の一番得意とする「バラード」に注目して、選曲、構成しました。
秋という事もあって、なんとなく曲を出していったら、いつのまにか「秋の歌って多い!」思いまして、秋にぴったり合うバラードをじっくりと聴いていただくコンサートにしました。

お昼過ぎからリハーサルをはじめて、昼食。いつもこの会場でのメンバー、スタッフの昼食は僕の実家「仙道」のフライと焼きそばです!

なんとなく外は雨がぱらついて、電車で来る方は大変だから、なんとか終わるまって持って欲しいと思いましたが、空もバラードを聴いて涙してしまったのでしょうか?あいにく天気は雨になってしまいました。
それでも来てくれた方には本当に感謝しております。

18時いよいよ本番。
今回は斬新な試みがありましてそれは、歌の世界はトークによって切り替わりものだと思います。いつもはトークをはさんで、前の曲から次の曲への架け橋を付けています。
でも、今回はせっかく歌の中に世界感が沢山あるのだから、歌の世界感をつなぎ合わせて、一つのステージに出来ないものか?というテーマでした。
トークがないと、お客さんも緊張したままで、疲れるかもしれない?という事も考えたのですが、トークによって、せっかくできあがった世界をブロック的に分解するのも悲しかったので、一つの世界にしました。
これはステージの上にいる僕もメンバーも本気です。
楽曲を通して、だんだんと世界が展開して行く。これを心に描いて、すっと演奏している訳です。
本番前の楽屋もいつもよりも真剣な眼差しでした。

初披露のコントラバスの小野滋久、グランドピアノ松井清、そして生ギターと歌のさくま。
初めの僕は後ろを見て、2人に合図を送る「世界に入るよ、そしてみんなを招き入れるよ」みたいな感じで。
1曲目の「愛という名の列車」が始まる。もちろんカウントもない。
カウントによって、「セーノッ!」って合図で入るより、目を見て、感じて入る方が世界がつながるからだ。今回アンコールも含めて19曲披露したが、一回もカウントというのはなかったのだ。
ここで、この日の曲目を紹介しておきます。
1.愛という名の列車 2.ここにいるから 3.エピローグ 4.さよならも言えなくて 5.あなたが消えてゆく 6.僕が僕でいられて日 7.足でまとい 8.愛を忘れない 9.それぞれの旅 10.たった一人のアンコール 11.ふるさと 12.縁側の唄 13.家族旅行 14.SEVENTEEN15.ラストシーン 16.オリオン 17.しろ アンコール 1.ChangeMyHeart2.青い地球

さよならも言えなくては1コーラス目、いつもと違うイメージで歌いました。歌うより語る感じでやってみました。

中半の郷愁のイメージ(ふるさと~)は松井くんがピアニカと、そして縦笛を奏でて、見事にこの世界を作ってくれました。SEVENTEENでは小野の重低音が響き、見事なビートを聞かせてくれました。
そして、後半は秋の定番バラード、ラストシーンから、新曲のオリオン、最後は「しろ」という秋のバラード3部作で締めくくりました。

アンコールもいただき、最後は「青い地球」
僕等もスタッフもみんな、いい意味で、心をけずったコンサートになりました。

ただ、トークが少なかった分、感謝の言葉があまり言えなかった点はありましたが、歌を歌う、という事にその「ありがとうございます」という気持ちも全部込めて歌ったつもりです。いつも僕は言っていますが、聞いてくれる人がいて、初めてアーティストというものが生まれるのですから、感謝の気持ちを持ってない歌い手なんていないと思います。
言葉に出来なかった分、歌でこのコンサートを通して、わかっていただけたら幸いです。

そして、文字になってしまいますが、来ていただいた方「本当に最後まで聴いていただき、ありがとうございます。」

終演後もメンバーもスタッフも笑顔でした。
今までにない緊張感と達成感を抱えた笑顔でした。
これからも、色々なさくまひできを見ていただけるように、がんばっていきます。
色々と言っても、根底にある骨の部分はいつでも変わらずに持ち続けて、
これからもステージを創っていきます!

今回これなかった方も是非、コンサートに足を運んでください。
今回いらした方も、またお待ちしております。

コンサートの最後に言いましたが、切ない歌を沢山歌いましたが、
その歌のすべてに、優しさ、暖かさ、がありました。
それは歌に限った事ではないのでしょうね、悲しい涙はなんで流すのでしょう?きっとその人の心がすごく優しいからなのでしょうね。

楽器を積み込む時の雨も今日は何故か暖かく感じた。 

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