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むさしの村 

朝からすっごく寒かった。
天気はいいのだが、それでもギターを弾く手はかじかんでいた。
今回は松井君がいなかったので、僕がピアノをちょっと弾いてみようと思って、リハーサルというより練習みたいになってしまった。
本番は「手紙」をピアノで弾く予定だったが、いざやってみようと思ったけど、大失敗したら大変だー!と思ってギターでやる事にした。
久しぶりに歌った「Dreamer」も改めていい歌だなって思えた。
結局ピアノでは「なごり雪」をやった。
1回目のステージが終わって、今日は特別企画でCDかグッズを買っていただいた人にクジを引いてもらって、色々と景品が当たる新春ゲームをやってみた。
1位が「全市町村キャンペーンの時の旗」2位はさくまサングラス、3位は小野の指輪、4位は香水、その他にも両神温泉の入浴券、全市町村キャンペーン達成の写真 とか色々あった。はずれはなしで、みんなスナック菓子がもらえた。
すぐに1位が出てしまって、あれよあれよとあたりが出てしまった。
しかも今日は2回ステージで、2回目の景品がなくなったよ!という事で、楽屋でバックをあさって用意した。
その景品が1位は僕が韓国で使っていた韓国のお金(ウォン)2位は改めて用意したサングラス 3位は小野の香水 4位はプリクラ とかがあった。
それ以外にもキャンペーンで使っていた懐中電灯とかもあった。
2回目のステージが終わったあとも、たくさんの人が並んでくれた。
何度も何度も並んでくれるので嬉しかった。
おかげさまで、一番単価の安い 巾着袋がよく売れました(笑)

あっという間に日がくれて、あと片付け。
いつもむさしの村は開園前にやってきて、閉園後に帰るという1日を見ている。
遊園地という夢の世界の始まりから終わりまで見ている訳だ。
でも、やっぱりこの夕暮れの遊園地、みんな帰ってしまって、シートをかぶされたコーヒーカップや室内にしまわれた、動物形の乗り物、ゴミ箱にやってくるカラス。なんだかすごく寂しくなってしまう。
昔子供の頃に遅くまで遊んで、帰り道が怖くなってしまった日のようなそんな気持ちになる。

でも、またこの暮れた陽は明日登ってくる。
今日歌ったDreamerをふと思い出した。
~そろそろ行かなくちゃ明日と待ち合わせしてるから、約束の真実という場所で~
というフレーズ。
誰もがみな、明日という時間と待ち合わせしている。
そして確実にやってくる明日を精一杯生きる、だからこそ、その夕暮れは寂しく見えるのかもしれませんね。

帰りに駐車場で内鍵をしてしまった車があった。
小野と金井は元々スタンドマンだったので、ハンガーをつかって一生懸命鍵を開けようと試みた。でも全然あかなくて、結局小野が会員になっている業者を呼んだ。
業者は鍵穴を除きなにかを差し込んでものの数秒であけてしまった。さすがだと思った。

なんだかんだで2時間くらいいただろうか?すっかり体も冷えてしまった。
車にのって「さて帰ろうか!」

小野が時計を見て「悪いね、なかなかあけられなくて無駄な時間過ごさせちゃったね」と言った。
僕は首を横に振った。
「この世の中に無駄な時間なんてないよ」
「ハーックション!」スタッフの金井がその言葉をかき消すように思いっきりくしゃみをした。
みんなの大声で笑った。
「よーし!暖かいラーメンでも食べに行くか!」と僕が言った。

紫色になった冬の空に今日はいつもよりちょっときれいなオリオン座が浮かんでいた。

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