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トーシンチャリティーコンサート 中野サンプラザ 大林監督と出演 さくま

すごい!初の中野サンプラザでのステージ。
以前、映画監督、大林宣彦さまの名古屋でのイベントに出演してその時に、ちらっとお誘いされたコンサート。まさか実現するとは・・・
監督さんの映画でも音楽を担当している、一流音楽家、根田(コンダ)さんの主催で、20年続いている企画、トーシンチャリティーコンサート、そして今年が最後という、貴重な時に、ストローも出演させていただいた。すごく光栄な事だ。
出演者は一流揃い、ミッキーカーチスさん、多岐川裕美さん、山谷初男さん、青島幸男さん、甲斐京子さん、そして我らが、大林宣彦監督だ。
このコンサートは、根田さんと、監督さんが話をして、人が一番大変なのは、なんだろう?という事で、目が見えない事ではないだろうか。という事で、盲導犬チャリティーコンサートがスタートした。そしてその20回目だった。
根田さんがコンダクターで、総勢100人近い、マンドリンのオーケストラ(明大マンドリンクラブ)がついて、様々なゲストが色んな音楽を披露する。僕らは大林監督の映画音楽の所で参加した。監督さんは全8曲で、始めは「なごり雪」だけの参加という話だったが、数日前にプロダクションの方から電話がきて、「監督がストローには全曲やってほしいとの事なので、楽譜を送ります」と言われて大慌て、すっごく嬉しい事だ、でも僕らの演奏でそんな素敵なコンサートを台無しにする訳にはいかない。楽譜が届いたのは本番の四日前だった。すぐに練習して、二日前に、根田さんの自宅スタジオでリハーサルをした。監督さんと僕ら三人で練習した。監督さんが「ここは、こう歌ってみようか」とか言うと、映画の俳優さん達もこうして、演技指導されるのかな、って思って、俳優の気分になってしまった。その日は根田さんの奥様が作った、キリタンポを食べた、みんなで食べる食事は最高においしかった。 そして当日がやってきた。
朝11時に中野サンプラザだったが、気合い入りすぎた僕らは、10時前に着いてしまった。そして楽屋入り口から入った。出演者も多くて、舞台裏はすごく賑わっていた。
楽屋に案内されてビックリ、なんと楽屋入り口の名前は「大林監督様」になっている。監督さんと楽屋が一緒なのだ。これまた光栄だ。
しばらくすると、監督さんが入って来た。プロデューサーの大林恭子さんが、ちょっと狭かったね、と言って、広い楽屋に移動した。そこにはピアノもあって、練習も出来た。そしてお弁当を食べた。その時、僕が「監督さんは好きな食べ物はなんですか?」と聞くと、「なんでも好きだよ、友達が、これ美味しいよ、と進めるものは好きだよ」と答えた。なんと人間味あふれる人だろうと、改めて尊敬した。そして、映画「天国にいちばん近い島」の時の話とか、してくれて、夢のようだった。
食べ終わって、しばらくすると、今回一緒に歌う、勝野カナエさんが来た。彼女は「あの夏の日」とい映画等に出演しているので、はじめて、見るのに、はじめてではないような気がした。カナエさんも入れて、リハーサルをした。ますます緊張感は高まってくる。
「監督さんリハーサルお願いします」とスタッフが呼びに来る。「いよいよだ」僕は思った。リハーサルなのに、本番の様に緊張した。舞台袖に行って、ステージを見ると、すでに凄いオーケストラがいて、しかも、近くを、ミッキーカーチスさんや多岐川裕美さんが歩いている、恭子さんが、僕にミッキーカーチスさんを紹介してくれた、すると、「よろしく」と言って、握手してくれた。感動だった。
そして舞台にセッティングして、いよいよリハーサル。今までテープにしか合わせてなかったのに、いきなり、凄い豪華なサウンドが後ろから響いてくる。三人で顔を見合わせて、思わず「すごい」って笑みを浮かべてしまった。
そして八曲ともリハーサルをした。
途中、中国の留学生さんが入ったり、すごい流れだった。
リハーサルが終わって。楽屋に戻って、さらに練習をした。
気になったのは、最後の「なごり雪」しかもこれはほとんど、僕がメイン歌う歌。リハーサルで歌い出しがわからなくて入れなかった。そこを監督さんは、わかりやすく説明してくれた。
楽屋でみんな色んな話をした。時間が経つのは早く、「では、そろそろ本番です」スタッフが呼びにくる。本当の緊張感がやってきた。
舞台袖にいくと、さすがリハーサルと違う空気が流れていた。監督さんのトークの内にセッティングをして、いよいよ本番。客席は2000人の満席。
そして、一曲目「あの夏の日」が始まった。僕が歌うと、カナエさんが袖から、セリフを言いながら登場してくる。一曲終わると、割れんばかりの拍手。
そして、監督さんが話をして、僕らを紹介してくれた。しかもひとりひとり丁寧に紹介してくれた。 お客さまの拍手を聞いて、やっと心が安らいできた。
二曲目は「時をかける少女」三曲目「風の歌が聴きたい」 そして四曲目の「北京的西瓜」で中国の留学生を紹介、四人出てきて、中国語で歌った。ぼくとかなカナエさんは、後半で「うみはひろいな」を歌った。中国の歌と日本の歌が交差して、なんとも心地良かった。そして、五曲目「あした」この曲は難しかったけど、がんばりました。6曲目「はるかノスタルジー」の曲、この映画は僕はビデオで見て、最後にこれがながれてすっごく、いい旋律だなーって思って曲で、演奏していても気持ちよかった。7曲目は「草の想い」これは映画「ふたり」のテーマ曲、この曲も好きで、しかも監督さんが歌うのだ、僕はそれにハーモニーを付けた。そして最後は「なごり雪」、この曲の前にストローを詳しく紹介された。 名古屋まで来てくれたんだよねー という監督さんの言葉に僕は「それくらい出たかったんです」と言って、今回も根田さんとお逢いして出演してくれたんだよねーという言葉にもい一度「それくらい出たかったんです」と言ったら、会場がすごく受けた。そしてなごり雪を歌った。歌っていて、オーケストラがバックなので、すっごく気持ちよかった。こうして楽しい時間が終わった。終わったあとも、打ち上げパーティーをしたり、2次会で監督さん組と一緒に魚民にいったりして、その日が終わらなければいいなーって思った。 監督さんと別れる時も「また近いうちい会おうね」と言ってくれた。
帰りも今日の事で話題は絶えなかった。そして、これからも監督さんと一緒にステージに上がったストローとして、誇りと自覚をもってがんばっていこうと心に誓った。
こんど監督さんい会う時は、もうちょっだけ成長したストローを見せたい、そう思った。帰り道でした。

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