kumakuma-blog

(本文)09.11.15 Ati郡山 31カ所目福島県


いよいよ31カ所目になりました、全国47都道府県キャンペーンです。
今日で、東北地区の達成となります。

アティ郡山のタワーレコードの方には大変お世話になって、実現する事ができたイベントでした。

福島県はステージで歌うイベントをやるショッピングセンターがあまりなくて、どうしよう?って思っていた時に、郡山駅前のタワーレコードさんに電話。
10月に予定が決まったのですが、担当の方がその日にどうしても出勤できないという事で、11月に延期(でもすごい責任感のある方です、誰かにまかさてしまえばいいのに、ちゃんと自分がいるときに・・・という事ですからね)
さらに駅のロータリーに面した会場でやる予定だったのですが、工事に入ってしまい、6階の店内での予定になりました。
さらにさらに先週電話が入って、工事が予定よりも早く終わったという事で、野外でのステージで出来る事になったんです。
そんな波瀾万丈なスケジューリングで今日がやってきました。

以前は郡山って遠いイメージでしたが、今では通える感じです。
朝8時に出発して、予定よりも早く到着。

搬入口で担当の方とお会いする事ができました。

駅側にあるアティの入り口でのイベントだったのですが、「だいたいここでやる方が多いです」と言った場所ではなく、「その横のあたりでもいいですか?」と聞いてOKをもらって、準備開始。
なぜ場所を変えたかというと、その真上にタワーレコードさんの巨大看板があったんです。
さらに、お客さんが座ってみれる椅子もそばにあったので、そこにしました。

ステージがなかったので、普段なら持ち込みのものを用意するのですが、今日に限って積んでこなかったんです。
高さもなくやるのもいいのですが、急遽スピーカーの箱と、エフェクターボードを使って簡易ステージを作りました。
作りながら、まるで北の国からの五郎さんになった気持ちでした。
そこにないからあきらめるのではなく、あるものでやってみるという魂はまさに北の国からでした。
作りながら、頭の中では、さだまさしさんの歌が流れていました「あーあーあああああーあ。
リハーサルも終わって、14時からステージ。

関東からもたくさんの方が見に来てくださいました。

歌っているうちに立ち止まる方もたくさんいて、自転車で通りがかって止まってずっと見てくれる子供たちもいました。

即売の時も「偶然とおりがかってよかったです」と言ってくださる方や
試験帰りの学生さん、等、たくさんの方がCDを手にしてくれました。

2回目のステージの頃には、陽もくれかけて、寒かったけど、肩をすくめながら聞いてくださる方を見て、本当に心が温かくなりました。

福島県で歌うのは3回目です。
2000年のツアーでクラブジャープナインというライブハウスでやって、翌年に福島市のお祭りに出演しました。
それ以来でしたが、なんだかふるさとにいるような気持ちで歌う事が出来ました。

新潟のキャンペーンの時に出会った方も来てくださったんです!
本当にうれしい事です。

歌っている時に手を振ってくれる学生さんもいましたね。

きてよかったって本当に思えた一日でした。

片づけの頃には、すっかり陽もくれて、駅前のアティの入り口で片づけをしていると
なんだか、ストリートライブをやっていた頃を思いだしました。
ストリートライブって準備の時は、どうなるかな?って不安がいっぱいなのですが、
必ず終わった後の片づけは、どんなに木枯らしが吹いていても心があったかいんです。
今日もホッカホカでした。

楽屋へ行く時に、掃除のおばさんと一緒になったのですが、「寒いのに大変ですね」と声をかけてくださいました。
「いえ、好きで歌ってますし、たくさんのお客さんがいますから」と僕が言った。
全国まわっている話や、こんな事がありましたという話をしました。

そして、「お疲れ様でした」と別れて、気になっていました。
今日の記憶にそのおばさんがいるのですが、はたして、どこで見たっけ?
そのまま記憶が曖昧なまま片づけを終えて、タワーレコードの担当の方にもご挨拶。
「本当にいい歌ですね」と言ってくださって、すごくうれしかったです。
やっぱりCDを即売してくださる方が、こうやって同じ気持ちで販売してくださるってうれしいですね~
しかも、7月の初めての電話の時から、ずっと一生懸命に予定を考えてくださっていたのですから。
これは帰ってからの話ですが、今日の写真を見ると、タワーレコードの方
寒い中、ずっとCDの前に立っていてくれて、しかも、どの写真を見てもステージの方をずっと見てくれているんです。
寒い中、本当にありがとうございました。
帰る時も「またいつでも声をかけてください」と言ってくださり、また歌いたいと思いました。
今日であった方もたくさんいたので、また再会したいです。
そして、寒いなか見てくださったお客さんに、本当にありがとうございました。

帰り道は、いつもの渋滞。
でも渋滞もまたいいものですね。
だって、今日の楽しかった事をいっぱい想い出せますからね。

そんな時、よみがえってきたのです。
そうです!
あの掃除のおばさんです。

一回目のステージが終わった時、
サイン会の時に、ふとステージの方をふりかえったら、あのおばさんが、ステージのまわりの落ち葉を熱心に竹ぼおきではいていてくれたんです。

「そうか~あの時に見たんだ~」

準備をしていた時は、落ち葉がいっぱいだったけど、そういえば
2回目の時はすごくきれいになっていたんです。

「あの時、気がついていればお礼が言えたのに」
それだけが心残りになってしまいましたが、渋滞の車の窓を開けて、郡山に向かって「ありがとう」とつぶやきました。

47都道府県キャンペーンもあと残り 16カ所です。
そして、改めて、たくさんの方に支えられているキャンペーンだと実感しました。

プップー

クラクションの音に、あせって車を走らせた。
「あっ、進んでたんだ(笑)」

渋滞していた道もいつしか流れはじめていました。

どんなに行き詰まった夢でも、必ず、この渋滞のように
すすみ出す時がくる。

そして、明日という夢に向かって走り出した僕の頭上には、
風が強かったせいか、たくさんの星が
きれいに瞬いていました。

ここで一句
「安達太良の 山並みのよに 優し人」

< 前の記事    一覧へ    後の記事 >