行田市にあります、宝積寺(ほうしゃくじ)さんでのコンサートに出演させていただきました。 毎年行われている、御本尊様がいらっしゃる本堂でのコンサート、しかも音響なしの生声。お話いただいた時から楽しみでした。 歌はノドの声帯を震わせて、空気を震わせて、聴く人の耳の鼓膜を震わせるのですが、その間に銅線や、コーン紙があると素直な震えが届ききれないというのが僕の考えでして、もちろんその抵抗をより減らせるように音響は考え尽くさないといけないというのも僕の考えなんです。 さらに、さっきの声帯から鼓膜と言いましたが、本当はその手前と先があって、 声帯の手前には歌い手の心、そして鼓膜の先には、聞き手の心があるんです。 心が震えて心を震わせる、これこそが音楽なのです。 なんか、難しい話になってしまいましたが、 本堂の建物を共鳴させて、400年も前、室町時代からいらっしゃる御本尊様を背、歌うわけですから、ものすごいパワーを感じます。 御一緒させていただいたミュージシャンは、何年も前から数多く共演させていただいております、バリトン歌手の田中利幸さんです。 素晴らしい声でいつも心にしみわたります。 ソプラノの森川さん、バイオリンの古賀さん、ピアノの田中さんと一緒にアンコールは翼を下さいをセッションする予定で、リハーサルをしたのですが、すごい気持ちいいハーモニーでぞくぞくしました。 本番は満員のお客様の前で 歌いました。生声生ギターなので、本当に心がわき出ていくようでした。 セッションの時は会場が一つになってサイコーの空気が生まれました。 さらにアンコールでもう一度翼を下さいを唄いました。 御本尊様のお力添えをいただき、サイコーの夜になりました。 ご住職様も素晴らしい方で、そのご家族も楽しいご家族で、なんだかファミリー的な感じで過ごさせていただいて、あったかでした。 ご住職様のお子さんからのリクエストで、僕が作った、泉小学校のイメージソングも歌う事ができました。 同じ空間ですごせた方々にも本当に感謝です。 ありがとうございました。