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大宮ソニックシティー 「初恋」

思えば7月31日のさいたま市民会館でのコンサートから、あっという間にやってきました。12月3日の大宮ソニックシティーです。
2002年5月5日に浦和の埼玉会館からはじまったホールコンサートも、今回で、8回目になりました。
ざっと紹介しますと、2002年5月5日埼玉会館、タイトル「愛>夢>愛」。Tearsinthesmileではじまったステージ、アルバム「天使がいた場所へ」が出たばかりの頃でした。トータル3時間ちょっとの長いコンサートでした。最後の曲は「愛>夢>愛」でした。2003年1月13日埼玉会館「雪の王子様」。人の冷たくなった心に現れる妖精、それが雪の王子様、心に滞在中3つの魔法をかけてくれる、1つ目は喜怒哀楽が活発になる、傷ついて冷たくなった心は感情がなかなか素直に表せない、そこで、コンサートを見て、感情を活発にする魔法、2つ目は席を立ちたくなる魔法、コンサート後半は総立ちになった。3つ目は今日のコンサートを忘れない、そして、いつでも元気で、笑顔でいられる魔法。この3つをかけると、雪の王子様は暖まりはじめた心の体温によって、溶けて消えてしまう。
悲しみの心を幸せにする為にその短い時間だけ心にやどる妖精なのです。
3時間のコンサートを等して、トークの中に登場してきたこの雪の王子様は僕がオリジナルで作り上げた物語だ。自分的には名作コンサートだと思っています。
2003年5月5日大宮ソニックシティー「愛の横を流れる時間」。僕のピアノ弾き語りの「MySongforeveryone」ではじまったコンサート。今までで一番緊張したコンサートでしたねー。2003年12月27日大宮ソニックシティー「さよならはプロローグ」。飛行機のSEで終わり空港から始まり空港行きに乗っているような設定のコンサート。所々でアナウンスが入る。終わりは必ず、次の始まりに繋がっているというメッセージを込めたコンサートでした。 2004年6月13日大宮ソニックシティー「心の中の夢」。パーカッションの北原トモヤそして、サックスの斉藤尚久、トランペット、トロンボーンという初の大編成でのステージ。ストローとしてデビュー曲となった「さよならも言えなくて」を熱唱。頭の中で描く夢ではなく、心の中で描く夢を増やしていこうというメッセージを込めたステージでした。2004年12月12日大宮ソニックシティー「遠くに聞こえたメロディー」。雲の映像ではじまった。「さよならも言えなくて」ではプロモーション映像を含めたイメージ映像をバックに流した、「遠い記憶」では昔の白黒写真を使った演出。人は生きていると、必ずその時代その時代のメロディーによく似た想い出を作っている、そして、ふとした時に昔のメロディーが救ってくれる、そんなメッセージのコンサート。最後は生声で「さよならも言えなくて」を歌った。 2005年7月31日さいたま市民会館大ホール「青い地球」。初の大ホール。一部は生のストリングスとピアノ、2部はパーカッション、サックスを含めたバンドスタイル。最後はストリングスとバンドで総勢11人での「青い地球」は感動だった。
そして、今回2005年12月3日「初恋」。
このテーマは最後にわかるという謎めいたコンサート。
1曲目は突如僕が現れる「Tearsinthesmile」でした。途中からメンバーが登場してくる。「IBelieve」「缶」と99年~2000年のメインソングを連続で披露した。
次のトークで、「初恋というテーマは後でわかるので、おいといて・・」と言って僕がおくふりをすると、サックスの斉藤君がそれを持ってくるフリをして、それを2回も、これには会場も笑いがわいた。そして、「ラブレター」「遠い記憶」「Dreamer」とメインソングを連発。歌っていても、数々の想い出がよみがえってきました。
アカペラコーナーではお客さまの中から、鈴と与作(ビブラスラップという楽器)をステージに出てきてやってもらった。鈴で出てきた子供は元気よくて、漫才のようになってしまった。
ジングルベルをみんなで歌い、そして、その後予定はなかったが、僕の気分で、「聖夜」を披露した。
そして、アコースティックコーナー。こじんまりとした楽器でやります。と言ったのに、小野がでかいウッドベースを出してきて、大受けだった。
アドリブコーナーは初のお客さんに詩を作ってもらうコーナー。
ホワイトボードに書き込んだ四角を、埋めていってもらう。
はじめは場所、誰か場所を埋めてくれる人はいますか?と聞くと「仙道」と応えた。これは僕の実家のフライ、焼きそばの店。 そして、次は名前、これは「たかはしさん」と決まり、次の名詞は「フライ」。そして夢「お金もちになる」、最後の表情「泣いた」。というのをお客さんに出してもらった。そしてその四角以外に僕があらかじめ書いた詩が白紙で隠されているそれをはがしていくと、ものすごくおかしな詩が出来た。
それをその場で曲にした。イントロで斉藤君がお洒落なフレーズを吹いたので、途中で止めて「そんなにこの歌詞お洒落じゃないよー」と言って大爆笑だった。
歌も出来て、次は冬の名曲「こな雪はスローモーション」。
そして、「さよならも言えなくて」「最後の汽笛」と続いた。
この当たりで、ようやくアルバムの「秋ってなに色」まできた。
そして、次はメドレーで「声がキキタイ」「Forever」「出会えてよかった」「ChangeMyHeart」と続けた。最後のトークをして、「それぞれの旅」そして「青い地球」で終わった。
すぐに大きなアンコールが響き渡った。そでにいる僕まで聞こえてきて、いつも嬉しい気持ちでいっぱいになります。
アンコールは山ちゃんのマーチングドラムからはじまった。客席から登場してくる。そして、小野も客席の後ろからものすごい勢いで、走ってやってきた。松井君はトランペットを吹いて、そして斉藤君のサックス。順番に客席からの登場。そして、みんなで手拍子。僕が1回!というと、拍手をバンドのリズムに合わせて、1回だけたたく、そして2回で2回だけたたく、そして最後は17回、たたききった所で、Goodちょっとパラダイス。
曲が終わりに近づくと、舞台になぜか大きなダンボールと小さなダンボールが登場。
小さい方に小さなクマのぬいぐるみが沢山、それを次々に客席に投げた。大きなダンボールを開けると大きなクマが登場。この時はもうお客さんの目は光り輝いていた。
いつもステージから投げると同じ場所にしか落ちないので、今回は客席におりて行って、端の席に向かって投げた。
そして、いよいよ最後の歌。
今回のテーマを話した。
時代を追って振り返ってきましたが、最近自分も振り返る事が多くて、でも振り返る事は悪い事ではないと思います、たまに振り返って、自分の居場所を再確認してまた歩き出す。だから想い出って大切ですね。 僕が作ってきた歌も、ラブソングが沢山あるけれど、その原点は自分が初めて恋をした初恋から始まったのだと思います。
今年は1年かけて初恋をテーマに歌を作りました。そしてやっと完成しました。「ただ見つめてただけの初恋」という歌です。
この瞬間に今日のテーマがわかったのですが、そこに隠されたもう一つの意味に気付いた人は少なかったのはないでしょうか。それは。
今日のステージは自分出してきて、CDを順に歌ってきた。最後は99年の「Tearsinthesmile」からはじまって、2005年の「青い地球」で終わった。
そして、今からこの新曲を歌うという事は・・・・。
そして発表した。2006年1月25日、さくまひできとして、ソロデビューシングル「ただ見つめてただけの初恋」をフォーライフミュージックエンタテイメントから発売します。
少し振り返った事によって、また一歩前進出来た気がします。
2006年もなんとかやっていけそうです。
そして初めての披露「ただ見つめてただけの初恋」を歌った。
メロディーも懐かしいノスタルジーな感じで、歌いながら郷愁を感じていた。
こうして、今年最後のビックイベントが終わった。
最後は一人ステージに残って、何度もおじぎをしました。
満席ではないけれど、これだけ沢山の人が僕のステージに足を運んでくれている。
しかも、みんな素敵な笑顔で、そして、時に感動の顔で見てくれている。それが本当に支えです。そんな思いでいっぱいでした。
まだまだ歌いたい!そう思って、どうしても歌いたい歌を歌う事を決めた。
スタッフに「ギターを持ってきて」と合図をして、最後に予定はなかったが、僕の歌い手としての本音を歌った歌「Mysongforeveryone」をギター一本で歌った。
さくまひできそして、有線放送を全国まわった時の事、ストローとして、最後のかけで出した「Tearsinthesmile」。メンバー四人の全国ツアー、二人でのツアー、メンバー脱退、そして自分的にも、終わってしまった愛、失ったものが沢山あるけれど、もちろん出会ったもの、見つけたものもある。でもなくしたものでも、そのすべてに輝いた想い出がある。それが人生っていうのを支えているのかな?なんて事も考えていた。
そんな事が次々によぎっていくと、つい涙ぐんでしまったが、「歌い手が歌わなければ、存在がないのと一緒だよ!」そう言い聞かせながら歌い続けた。
「ひとときの優しさを、誰かの悲しみと引き替えに、贈るよ・・・・」
こうして、さくまひできコンサート「初恋」は幕をおろした。

コンサートでは言えなかったのだが、この日早朝出発する前にメールを見た。
今日はコンサートですが、仕事で伺う事が出来ません、昨日も仕事で辛くて、家で泣きました。すると主人が「そんな涙流した顔なんて見たくないよ」そう言ってカセットにある歌を録音してわたしてくれたそうです。「俺は悲しい時はこの歌を聴いて元気をもらってるんだよ」そう言った渡してくれたそうです。 聞いてみるとさくまさんの「ChangeMyHeart」でした。 二人ともさくまさんの歌で元気をもらっています。コンサートには行けませんが成功を祈っています。
という内容でした。
コンサートに来ていただいた方もこうして、遠くから祈ってくれている人も、本当に僕は沢山の人に支えられています。

夜10時、ソニックシティーの裏通りで最後の楽器を積み終わって、メンバー、音響、照明、舞台、お手伝いの方、ローディー、みんなで集まって、僕が話しをした。
「みなさんのおかげで今日も最高のステージが出来ました。これからもやっていきますので、宜しくお願いします。一二月ですから、これでよいお年をになってしまう人もいるかもしれませんが、また来年も宜しくお願いします。」そして一本ジメ。
風は冷たい夜の大宮でしたが、みんな額に汗をかいて、そして、笑顔でした。
毎回言っている事ですが、沢山の仲間に支えられて、そして沢山のお客様に支えられて、遠くに住んでいる人からも支えられ、本当に幸せものです。
これからも等身大ですが、精一杯がんばっていきますので、宜しくお願いします。
次回のソニックでのコンサートは
2006年7月16日です!
1月25日発売の「ただ見つめてただけの初恋」も宜しくお願いします。



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