当初は昨日のキャンペーンの予定が今日29日だったが、文化放送の出演以来があったので、変更していた。 朝起きて、また神様に助けられたと思った。 あたり一面雪景色だった。 もしも今日キャンペーンの予定があったら、間違いなく出来ない場所があっただろう。 ギターを持って車で四谷に向かった。 真っ白な雪がボンネットに当たる姿は、「年末だ!」と余計に思わせる。 3時40分入りだったが、思ったよりも早く着いてしまったので、ドトールコーヒーでベーグルを食べた。 車の中はずっと文化放送が流れていた。 吉田照美さんの声があたり前のように聞こえている、ただ、違うのは、この番組のあとにこのスピーカーから僕が登場するという事だ。 文化放送にいくと、警備の人がすぐにわかってくれて「さくまさんですか?どうぞこちらへ」と案内してくれた。 2階のスタジオに行くとたくさんのスタッフと、そしてガラスの向こうに、さっきまで車で聞いていた吉田照美さんとオマタマサコさんがいた。 「本物だー!」と実感してしまった。 担当の方とフォーライフの方と数人で番組の打ち合わせをして、歌うのは「さよならも言えなくて」一曲で、その曲の経緯を根ほり葉ほり聞きますので、という事だった。 ここで僕の秘密暴露ですが、番組で話してしまったので、書きますが、「さよならも言えなくて」は実話でとある人と結婚生活をしていて、その終わりの時に作った実話です。 しかもなんの運命か、その彼女は文化放送で毎週レギュラー番組を持っていたんです。 黒ブタオールスターズというグループで、その3期生にいたんです。 ちなみに2期生はELTの持田かおりさん 4期生はかはらともみさんもいた。 しかも、今日の番組「辻よしなりのラジオグラフティー」のパーソナリティーが藤木さんと言う女性で、その人が黒ブタの番組の司会だったのだ。 すごい組み合わせで、「この話しで盛り上がるんだろうな」なんて思いつつ時間を待った。 すると「お久ぶりです!」と一人の男性がやってきた。 よく見ると、今年の夏、さだまさしさんの長崎のイベントの打ち上げで一緒に飲んで話しをした、文化放送の人だった。 「いらしたんですか?」と聞くと、なんと吉田照美さんの番組担当だった。 「さくまさんのも聞いていきますよ」と言ってずっと聞いてくれた。 4時半になっていよいよスタジオの中へ入った。 辻さんと藤木さん、そしてその他にも数人いた。スタジオのガラスの向こうにも5人くらいいる。すごい人数でそれだけで緊張してしまった。 「今日のゲストは埼玉県の全市町村をすべてまわっている、さくまひできさんです!」 と紹介され、いよいよ生出演がはじまった。 初めは僕のプロフィールで、そのあと、この曲の事についての話しになった。 そして、彼女は実は文化放送でレギュラーをやっていたという話しと、その頃は中学生で、「犯罪じゃないですか!?」という感じで盛り上がった。 僕的にはすっごく恥ずかしかった。 でも、事実だという事で、その雰囲気でしっかり歌を歌えればいいのだ。そう思っていた。 いよいよ生で歌う時がきた。 「それでは、さくまひできさんで、さよならも言えなくて」 周りにたくさんの人がいて、本当に緊張したが、このマイクの向こうに数万人の人がいる。そう思ったら、ますます緊張した(笑)。 ここにくる途中何度も発声練習していたので、本気で歌えた。 ガラスの外に見える雪景色が今日のさよならも言えなくてにはぴったりだった。 そのあとはキャンペーンの話しになるのだが、結婚生活話しで盛り上がってしまって、少ししか時間がなくなってしまった。 いよいよ明日30日、大宮駅でファイナルです!という話しをして、 「今日のゲストはさくまひできさんでしたー!」 「ありがとうございました」 無事に初の文化放送生出演が終わった。 みんな「おつかれさまでした」と言ってくれた。 フォーライフの方の「CDを持って宣伝している私が言うのもなんですが、やっぱり生歌はいいですねー」と言ってくれた。 番組担当の人が「おつかれさまー もっと話したい事あったのにねー、映画のこととかもねー・・ これを期にまたいらしてくださいね」と言ってくれた。 帰り際は辻さんも、藤木さんもみんなで見送ってくれた。 文化放送を出て、「どんな放送だったのかな?無我夢中でよく覚えてないや? ちゃんと歌えたかな?」いくつもの不安があった。 そんな時に富澤一誠さんから電話が来た 「聞いていたよ、いい放送だったよ、歌もばっちりだったよ」 そう言ってくれたので、安心した。 雪はやんだが、まだ小雨の降る四谷を歩きながら、ふと思った。 来る時と帰る時、僕自身は変わっていないが、確かに変わったのは、 この関東地方の数十万の人が、僕の「さよならも言えなく」を生歌で聞いてくれたという事だ。 さていよいよ明日はキャンペーン最後のさいたま市、大宮駅西口です。 今まで積み上げた力を発揮できるように精一杯がんばります。