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大宮ソニックシティー StrawWorldDeliveryさよならはプロローグ

4回目のホールでのワンマンコンサート、ライブハウス時代を含めると8日目のワンマンコンサートでした。
今回の構想は10月くらいから練り始めていた。
舞台監督も前回(03,5,5)同様KSPの黒沢さん、そして音響もDreamBoxの藤崎さん、照明は普段からソニックシティーにいる、昔、何度か会った事のある黒須さんが担当してくれた。
11月のリハーサルの時点で、僕があるアイディアを出した。それは昔、99年にストローが結成した頃に、北浦和のエアーズというライブハウスでやった、飛行機に乗って旅に出るという内容だった。でもこの頃はファンも数人しかいなくて、・・もちろんそのライブを見ていたファンの方はいまだに来てくれていますが、そのアイディアをもう一度やりたいと思って、そこから曲を組んでいった。
そんなリハーサルを経て、いよいよ当日になった。
朝5時に起きた、そして8時前にソニックに到着。そこで音響機材をトラックに積み替えて搬入した。僕らの楽器も入れて、舞台作り。
山地(ドラム)と松井(キーボード)が高い位置で、小野とチャーリーがちょっと高い位置、後ろには階段という凝ったステージだったので、舞台作りが大変だった。
でもそのおかげで、立派な舞台になった。
お昼おお弁当はいっぱい頼み過ぎてしまって、「残しちゃだめですよー」と言いながら、みんなを笑わせた。でも2つ残ってしまって、「だれか弁当もう一つ食べない?」と聞いて楽屋をふらふらしていた。その姿のおかしかった。そして仕方なく僕とチャーリーが1つずつ食べた。もちろん夕飯の弁当は食べられなかったのは言うまでもない・・・。
リハーサルが始まって、照明さん音響さん舞台さんメンバー、ローディーが一致団結する。時間通りにリハーサルも完璧に終わって。いよいよ本番。
オープニングは黒い透ける幕の中に僕らがいる、そして「ほーらとなりを見てごらんよー」と「ここにいるから」のアカペラで始まる。そしてシャ幕が開いていく。
そしてみんなの演奏が始まる。
始め僕は階段上の高い位置で歌っていた。そして2曲「HeyMrクライマー」から下の位置で歌い、会場は盛り上がった。
「窓辺の少女」「元気」と続いて、「今日は飛行機に乗っていただきました」と説明。もちろんオープニングの前に機内アナウンスも流して、入り口で配ったチラシも飛行機のデザインにして、徹底した。
そして「こな雪はスローモーション」「この愛のエンディング」と続き、一端僕はいなくなる。そして松井君のピアノで「枯葉」を演奏。その後「ロニー」になる。そこでコートに帽子の僕がウィスキーボトルを持って登場。途中口に含んだウィスキーを霧のように吐き出す。(僕が沢田研二が好きだったのは言うまでもない)。会場の壁にはニューヨークのビルが映し出された。なんとも大人の雰囲気になった。
そして、3人でのアコースティックコーナー。みんなで歌いましょうという事で「愛>夢>愛」、そして僕が始めて作った歌は中2の時で・・という話から拍手がわいて、「街角ラブソング」という歌をやった。「暗い歌だから明るく演奏しよう」とい言って入ったのに、チャーリーのギターがすごく暗くて、しかも照明さんがもの凄く暗くして、「照明さんも暗すぎ!」と言うと、一気に明るくなって「明るすぎ!!」って感じで面白かった。
そhて「教室のナポレオン」、ギター弾き語りの「しろ」と続いた。このしろは僕1人で歌った。この曲はもう10年前くらいの作品だが、僕にとっては凄く好きな名曲だ。会場も涙を流す人もいた。
そして、会場からチャーリーが登場。その後、僕も後ろから登場。ギターの掛け合いをやった。そして「117」途中「歩いても走っても」の所でみんな止まった。そこで時報が流れる。そんな演出もあった。
そして、ステージ初披露の「秋の空」ここで「ひちりき」(雅楽の楽器)の名人「東義秀樹さんです!」と紹介するフリをして僕が1人2約をやった。すると小野が「さくまひできじゃん」とつっこんだ。そこで冬なんで「冬至ひできさんにしましょう」と言って会場は受けていた。
このひちりきはもう1年くらいやっているのだが、始めの1ケ月は音がまったく出ない。あの「秋ってなに色」の中のテイクも実は何回も吹いてそれをつないだ物だった。でも今回はライブで、全部吹けなければいけないという事でもう練習をしました。ちゃんとふけるようになったのは、数日前のリハーサル。メンバーも「音出たじゃないですかー!」と笑ってバカにするありさまで、でも本番はちゃんと吹けた。その瞬間は「やったー」と思った。そして生声で「遠い記憶」の歌い出しを歌った。そして「遠い記憶」を終えて。
沖縄に行った話をした。そこで自分達の歌を聞いた、西表島でなんと「さよならも言えなくて」を聞いたのだ、その話をして、「これからも」真実を歌にして、歌い続けていきますと言って、「さよならも言えなくて」に入った。
後半は「IBelieve」「ラストスパート」「Goodちょっとパラダイス」で終わった。
アンコールでクマのぬいぐるみを投げた。そしてグッツで販売しているエプロンも投げた。僕は次の曲だー と思ってギタースタンドを見たら、ギターがない!? あせって袖のスタッフを見ると、舞台監督が巨大クマを持っていて、そうだ、僕が段取りを間違えていた。ここで巨大クマを投げるのだった。そして、袖から投げてもらって、会場へ投げた。
いつも「今日は10列目までなげますよ!」とみんなに言っているのに、今日も2列目までだった。 そして「ChangeMyHeart」そして予定にない歌「聖夜」をアカペラで歌った。そして、最後のトーク「いよいよ飛行機は到着します。この飛行機は終わり空港発、はじまり空港行きです。さよならはプロローグというタイトルは終わりは全部が終わりではなく、なにかの始まりなんだ、という意味でこのタイトルにしました。みなさんは何かを終えてこの会場に来てくれた、そしてコンサートが始まり、そして終われば、また明日が始まってゆく、そんな終わりと始まりを繰り返して人は生きてるんじゃないかな?と思います。ここで発表します。来年6月13日5回目のホールワンマンコンサートをこのソニックシティー小ホールでやります! そして来年秋公開の大林宣彦監督の映画「理由」にストロー出演します。僕らも地道にがんばっていきます。みなさんもいろんな始まりをむかえて、こんな事があったよ、こんな楽しい事があったよ、とお互い言えるような再会をまたしたいなと思っています。最後に今日の為に作った新曲「さよならはプロローグ」を歌ってお別れします。」
そう言って、最後に「さよならはプロローグ」というバラードを歌った。
なんだかあっという間に終わってしまったなー という感じだったが、逆に言えば、また次回も楽しみだな!そう思えるコンサートでした。

2003年も終わる。いつも僕が心のテーマにしている事、それは、少しずつでも前に進める事。だからストローもここまでやってこれた。
2003年よりもいい2004年をむかえたいと思っています。それにはもちろんがんばらないといけない時もある。でもその進むべき夢が見えているからがんばれる。その為のがんばりは「努力」とは呼ばない「期待」なのだと思う。
なにかが終わり、そしてなにかが始まる。でも前より、今、そして今より未来がちょっとずつでも素晴らしくなるのなら、それが一番の人生の喜びだと思う。
これからもさよならをプロローグにして、どんどんがんばって行こうと思います。

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