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福岡天神駅ストリート さくま

いよいよ残すストリートライブは4本、さくまひできのKumaKumaツアー日記
昨日のダイエーホークス優勝の熱も冷めない、福岡の街で、2日目のストリートライブだった。昼間はキャナルシティーという、巨大なショッピングセンター(2年前のツアーでイベントやった場所、翌日はソニンが出演していた)でラーメン一蘭を食べた。ツアー中各地の名産はなるべく食べるようにしているので、このラーメンはすっごく美味しかった・・・が、数年前から、東京に何件か出てきて、よく行く店になってしまったので、残念だが、感動はちょっとうすかった、それでも美味しかった事には、変わりなし。全国の美味しいもの、上位を上げるとしたら、北海道:味の時計台のラーメン 名古屋:風来坊の手羽先、広島:みっちゃんのお好み焼き、富山:たら汁、長野:信州そば、福岡:一蘭のラーメン、と色々出てくるが、やはり日本で一番、安くておいしくて、他にない名物は、埼玉県吹上町の仙道のフライだと思う(僕の実家です)。
さて、夕べは立ち止まりも悪く、街がにぎやかなので余計、淋しく感じたので、今日こそは!と天神へ向かった。
駅の敷地ないで歌いはじめると、すぐに、1人の青年が息を切らしてやってきた、良く見ると、昨日後半でずっと聞いていてくれた人で、片手に千円札をにぎって、「CDください!」と言って、ChangeMyHeartを買ってくれて、いそいでいるらしくすぐに帰ってしまったが、僕らを待っていてくれたらしい、これは嬉しい限りだ。
準備をして歌いはじめた、地元からきてくれて人も来た。
立ち止まる人はいるが、すぐに立ち去ってしまう、そのうち、駅員が来て、駅員ストップをかけられてしまった。仕方なく、場所を変えて、駅前の商店街の入り口近辺ではじめた。熊本のファン(前回のツアーでは泊めていただいたり、すごくお世話になった)の人も来て、歌いはじめた。すると、とたんに人が集まりだした。
やはりこれがなによりのパワーになる、そんな気がした、遠くから来てくれる人、忙しいのに立ち止まってくれる人、その熱が僕らを余計に輝かせるのだと思う。
CDを手にして行く人も沢山いて、中には東京からの出張で、弟さんがミュージシャンという人もいた、さすが音楽事情に詳しいと見えて、僕らのスケジュールを見て、すごいねー、大変でしょう。と言って、帰る時は。「では一足先に帰りますねー、おつかれさま!絶対売れるよ」と言って帰って行った。僕らもつい笑顔になって「がんばります!」と答えた。そして目の前に立ち止まって聞いてくれた女性もいた
その人は、片手にロッテリアの袋を持っていて。僕は、「ここで立ち止まって、聞いていて冷めてしまっては申し訳ない」と思っていた、「これを食べる人はきっと、冷たいハンバーガーを食べるのだ、かわいそうだなー」と思って見ていた。
何曲か歌うと「ここにあるCD全部ください」と言って、買ってくれた。嬉しかった。
その人もテディーベアーが好きらしく、クマのぬいぐるみがいっぱいあるんです!と言った。僕も負けずに、「僕は家にクマのぬいぐるみ専用の部屋があるんです」と言って、息統合した。CDにサインをしている時、やはり気になったのは、ロッテリアの袋だった。「冷めてしまう、冷めてしまう、食べる人はきっと、いやな思いをする」そう思っていた。サインを書いたCDをわたして、握手をした。「どうもありがとうございます」と言うと、その人は「はい、これ!」と言って、そのロッテリアの袋を僕に渡してくれた。「誰かに買ってかえるのではないんですか?」と聞くと、なんと。「さっき、向こうで歌声が聞こえたから、すぐに買ってきたんです」と言った。気にしていたその袋の中身を食べるのは僕ら自信だったのだ。これはなんとなく恥ずかしかった。
そして、また歌を再開。するとしばらくして、警備員がやってきた。そう、初の一日二回のストップだ。そこで終了した。熊本からきた人と写真をとって、「また明日いきます!」と言って。神奈川からきた人と、また大宮で!と言ってわかれ、メンバーだけになった。
一息ついて、おなかすいたなー と思って、ふと思い出した。
「そうだ、ロッテリアのハンバーガーがあった!」
袋から出すと、そのぬくもりはやはりどこにもなく、ポテトも申し訳なさそうにうなだれていた。
ハンバーガーを一口ほおばると、「冷たい!」と思ったが、なぜかすごく暖かかった。そして嬉しかった。涙が出そうだった。
見渡せば、にぎやかな天神の屋台の列を暖かく見えるが、きっとどの屋台のラーメンのぬくもりも、この冷えた、ロッテリアのハンバーガーのぬくもりにはかなわないだろう。

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