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札幌ストリート  さくま

朝8時頃起きた。小野とチャーリーは一緒の部屋で、僕だけシングルだから、二人の部屋に集合して、朝食を食べに2階のバイキングへ行った。やはり小野はご飯は食べない、パンメインだ。チャーリーはヨーグルトをいっぱい食べる、僕は鮭とご飯とみそ汁と漬け物。なんか三人バラバラだ。食事を終えて部屋で仕事をした。お昼過ぎにチャーリーがレンタカーを借りに行って、それに楽器を積んで出発。まずはFMノースウェーブに挨拶に行った。次にいつも顔を出すCD店 パルス21の玉光堂に行って担当の人と挨拶した。ここの人は必ずライブに来てくれるのだ、たいてい「いきます」と言ってこないパターンが多いが、ここの担当の人は2000年のツアーの時から札幌でやると毎回来てくれるのだ。もちろんストローのCDも置いてある。
次にテレビ塔の事務所に挨拶。ここは大通り公園という札幌の名所(雪祭りがあるところ)で夏は夏祭りでにぎわう、しかも2000年のツアーの時このステージで出演させてもらった事もあるので、再び訪れた。 そして夜のストリートまで時間があまったので、僕はレンタカー屋にもらった、観光マップを見た。すると石狩平野を見渡せる、藻岩山というのがあることに気づいた。すぐに向かった。
車を置いて、ロープウェイとリフトで登っていくと 頂上は寒かった、でもすっごく景色がよく、札幌市内はもちろん、遙か彼方の街まで見えた。
そこに土産屋とレストランがあった、帰ろうと思ったらそこの人が「これから夜景が綺麗になるんだよ」と言ったので、レストランで休憩した。そこでチャーリーは念願だったジンギスカンを食べた。僕と小野はもちろん、もらって食べた。さすが札幌のジンギスカンはおいしかった。みるみるうちに暗くなって、札幌の街に灯がともりはじめた。
そのレストランも気を使って、証明を暗くしてくれる。
北の大地! という感じですっごく綺麗な夜景に変わっていった。
そして下山して。車に乗って、市内に向かった。
そしていつもの狸小路商店街についた。すると2001年のツアーで知り合った男の人が待っていてくれた「久しぶり!」と挨拶した。彼は「あっちの方があいてますよ」と案内してくれた、歌う場所が決まった。その場所に行く途中なんと、熊川哲也さんのバレーの先生(女性)にお会いした。なんと僕らを待っていてくれたのだ。楽器を広げて歌い始めると、みるみる人が集まってきた。先生もじっくり聞いていてくれた。途中「なごり雪」を入れたりして、時間は過ぎていった。 
後半一人の女性が僕らの曲で踊りはじめた。スタイルも良く踊りもカッコイイ人だ。
そして先生と話しをしている、どうやら知り合いらしい。そして岡山のファンクラブの会員の人も来てくれた。 最後の曲はもちろん「さよならも言えなくて」札幌で初披露。しかも狸小路商店街の雰囲気をストローの色で塗り替えているような気さえした、それくらい気分良く歌えた。
最後にCD販売をして、秋田から社員研修で来ていた女の子グループがみんなで買ってくれた。先生も「さいごの曲いいですねー、今度、哲也にも聞かせます」と言って喜んでくれた。そしてさっき踊っていた人も紹介してもらった。聞いてびっくり、なんと黒柳徹子さんの妹さんだったのだ。そして黒柳さんの案内で「ラーメンでも食べる?」って事になって、ラーメンやに行って色々話しをしてくれた。大道芸は基本だという話しに僕も共感した。そして 次に黒柳さんの知り合いの外国人がやっているお店に行った。
そこでワインをのんだ。熊川さんの先生も色々話してくれた。哲也さんの子供の頃の話しはすごかった、やはり世界1になる人は努力が違いと思った。僕らもがんばらなくてわ!と心から思った。時計はもう夜一二時半をまわっていた。お店を出て、みんなと別れた。
「今度はいつ来るの?また会おうね」の黒柳さんの言葉。「本当にがんばって、応援してます」と何度も頭を下げて、握手してくれた先生の言葉。僕は来て良かった。そう思った。そして アーティストという物、本物という意味を心に深く刻み込む事が出来た。
僕はホテルに帰る車の中でふと思い出した一言があった。
先生が言った「哲也は本気で舞台をやっている、本物だからこそ、人が目を向けてくれる、 今日ストローが歌ってる時に私に声かけてきた人がいてね、『ほかの人とは全然違いますね、つい立ち止まってしまいました』と言っていた、これは、あなた達が本気でやっているからなのよ、そう意味ではストローも本物なんだから、がんばって」
ストローが世界一にいや日本一でもいい、そうなれる日はいつなのか、もしかしたらそんな日はこないのかもしれない。でも一つだけ心に決めた事がある。
それはいつまでも、本物でいる事だ。 

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