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12.9.16 全国47ヵ所目 ブルーな気持ちをオレンジにツアーファイナル クレアこうのす大ホール 第二部



休憩を挟んで、いよいよ第二部です。



第一部楽屋がホッとした笑い声に包まれた頃、第二部の楽屋メンバーが衣装になっていて、緊張と気合の入った表情になります。

これも大ホールでのコンサートを2部形式にしているいい所でもあります。

一部と2部がまったく違うメンバーで行い事により、僕の気持ちも入れ替わるんですよね。
さくまひできというアーティストを最大に表現するには本当にいい流れだと思っています。

しかも出演者が多いので、みんな和やかだし、緊張している人と、落ち着いている人が共存していると、それが打ち解けあっていい空気が生まれます。

第二部メンバーと、そして途中で出演するブルートライクのMaryさんも赤白の衣装に着替えていて、「がんばりましょう!」ってガッツポーズ。
小野は小野で毎回定番の台詞「さあ!伝説を作ろう!」って言ってます。

いい空気のままステージで準備。

全国をまわってきて映像が流れていて、それが終わるといよいよです。

映像には1ヵ所目の「三重県」からずっと地図を塗って行ったときの写真が流れて行きます。だんだんとオレンジに染まっていく地図。
そして、46ヶ所目の福島県が終り、文字が出ます。

最後の「伝説がはじまる」の文字がだんだんと大きくなってきて
僕が叫びます。

「さぁ第二部も盛り上がっていきましょう!!」
会場では拍手が沸き起こる。

そしてドラムカウントでシャ幕が降り落とされるとバンドが登場!!



「O ME DE TOのうた」から始まりました。
まさに47都道府県キャンペーンの最後で、おめでたい気持ちだったので、この歌からスタート。
そして「SIGNAL」さらに「ミカン色の時期」と続きます。
ミカン色の時は、最後にちょっとしたダンスをしたのですが、最後ヨロヨロ(笑)ってしてしまいました。

第二部の衣装もオレンジです。
今回の衣装はすべて、初めて身に着ける衣装でした。
今回コンサートのためにそろえたものです。



アトリエサブメンや、ミッシェルクラン、トルネードマート、モルガン等のメーカーが好きなんですよね。
今回もその辺のものでコーディネートです。ちなみに靴下は「しまむら」です。

3曲のアップテンポが続いて、「どこで暮らしていても」です。
この歌はやっぱり全国キャンペーンをやっている時に日本クラウンさんから発売になって、大きな活力をくれた歌でしたからね。

そして、エレキを持って、弾きまくり。
元々はヘビメタ好きだった僕のライトハンド奏法や早弾き、そしてアーミングの連発。
途中で「上手」という落ち着いた声をお客様にいただいて嬉しくなりました。
アットホームな気持ちになりました~

そしてただ見つめてただけの初恋のイントロをエレキで弾きます。
このときにシールド(ギターにつなぐコード)がマイクスタンドにひっかかってしまっていて、どうしようかと思ったのですが、そのまま歌いました。



こういう小さなトラブルっていうのはつきものですからね。
その時に「あれあれ」ってなっちゃうとそこまでの雰囲気が壊れてしまうので、そのまま行くこともあるんです。

曲が終り、すぐに音響さんが出てきて対処してくれました。
そでにいる人はそういう細かいところまで見てますからね~すごいです。
さらに僕がどうしたいのか、そこまで見極めているんですからね。

そして、松井君のピアノのイントロで「僕が僕でいられた日」です。
途中の吉田君のボリューム奏法が曲をより際立てます。



そして今回アコースティックギターを弾いてくれているブルートライクのKiyohito君を紹介。
彼が出ることも告知していなかったので、驚いた方もいると思います。
後で聞いたのですが「Kiyohitoさんに似てる人がいるもんだって思っていたら本人だったんですね」という声をいただきました。

いつもは甥っ子の佐久間隆成がアコースティックギターを弾いてくれているのですが、彼はなぜか今、全世界をまわるって言って、海外にいるのです。
「俺が全国がんばってるっていうのに、お前は全世界かよ」って突っ込んだのですが、その意気込みは大切ですからね。

そこで、最近親交が深くなってきた、Kiyohito君に出てほしいとずっと思っていたので、アコースティックギターを弾いていただくようにお願いしました。
すると、快くOKを出してくださって実現したのです。

そして今回の曲構成を決めているときに、ふと思ったのです。
だったらブルートライクの曲をやってもらいたいなって。



2010年はヒナタカコさんにピアノを弾いていただいて、さらにオリジナルを一曲披露していただきました。
同じ年にフルーティストの横田美穂さんにも参加していただき、オリジナルを披露していただきました。
2011年もオリジナル曲はやっていただかなかったのですが、横田美穂さんに素晴らしいフルートを吹いていただきました。
そして、今回はブルートライクさんに一曲やってもらえたらいいなって思ったのです。
すぐにメールで相談すると、ボーカルのMaryさんも来てくれるという事になりました。

そして「ひとりじゃないからさ」を披露していただきました。

突然のサプライズのようにMaryさんを紹介したのですが、バンドのメンバーが完璧に演奏できるので、サプライズじゃないことはバレバレでしたけどね(笑)

僕はハーモニーにまわって、小野の方へ行ったり、途中でKiyohito君を突き出して、前に行かせたりしていました。

すっごく楽しいノリノリの時間になりました。

ブルートライクのMaryさんありがとうございました。

ここで舞台転換です。
アコースティックのコーナーになります。



僕はお客さんの方へ行って、どこから来たのかインタビューです。
やっぱり埼玉県が一番多かったけど、関東近郊は結構来てくださっていましたね。
さらに長野とか、三重県桑名とか、そして大阪、さらに宮崎まで
各地から足を運んでくださっていて嬉しかったです。
もっと他にもいらっしゃったのかもしれませんが、全員に聞けなくてすいませんでした。

ステージへ戻って、ここで色々なイメージソングの紹介をしたのですが
その関係の方も会場へ沢山来てくださっているようで、タイトルを言うと拍手が上がりました。
そんなイメージソングの中からスーパーケンゾーの歌「純愛」そしてむさしの村のCMソング「むさしの村へ出かけよう」を歌いました。

そして、アドリブコーナー。
事前に僕がホワイトボードに書いた、汚い字で書いた、歌詞の空欄をお客さんで埋めていただいて、一曲作るというものです。

ここで小野さんのインタビューが大活躍。
突拍子もない言葉が空欄を埋めて、最後に隠していた僕が事前に書いた歌詞とつなぎあわせて詩を読むと大爆笑でした。

それを本当にアドリブでメロディをつけます。
事前にコード進行だけはメンバーで打ち合わせしておいたのですが、メロディーはその場で作って行きます。

こうして、爆笑の曲が誕生しました。



そしてまたバンドスタイルに戻り、全国キャンペーンの話を数々しました。
やっぱりなんと言っても大きな出来事は2011年3月11日の東日本大震災ですね。
あの2週間前に宮城県で歌って、まもなくでしたからね、
さらに3月12日は金沢でのライブがあって、移動まではしたのですが、行ってみてから中止、その後の先のイベント予定も全部中止の連絡が来て、
今まで普通に歌ってきたけど、歌を歌えるっていう事はしあわせがあっての事だったのだと実感しました。

そしてライブがなくなったので、その時間を使って「命~2011からのメッセージ」を作りました。

さらにFM NACK5さんの生放送で初披露。
この歌の力はどんどん全国へ広がって行きました。

僕の知り合いの方の親戚が、やはり津波の被害にあっていて
奥さんも小さなお子さんも亡くなったそうです。
さらに住んでいた家も流されて、仕事場まで。

その仕事場というのは実は原子力発電所の第2建屋なのです。

いったんは僕の知り合いの家にいたのですが、命~2011からのメッセージを聞いて、そのCDを持って、「俺行くよ」と言って
福島の原発の処理をしているそうです。

自分の立場だったらどうでしょう。
大切な人がいなくなり、かわいがっていた子どもが波に連れていかれて、
さらに想い出のいっぱいある家も流されて、自分だったら生きがいがなくなってしまうでしょう。
そんな時に僕のCDを持って、再び福島へ戻って行った気持ちは
計り知れないでしょう。

前回のテーマ「家族愛よ全国へ届け」からはじまった2周計画だった全国キャンペーンを通して、やっぱり最終的に大きなテーマになったのは「命」だったと思います。

父が僕に教えてくれた歌、そしてその歌を選んだ僕。
時には反対して、もうやめろって思っていたこともあったでしょう。でも
本当に歌を選んで、そしてキャンペーンをやってきて
よかったと思います。

この日歌った「隣の芝生は青く見えなかった」そして「命~2011からのメッセージ」は自分にとって大きな覚悟と感謝の気持ちを与えてくれたような熱唱になりました。



コンサートはこうして大きな山を迎えて、いよいよノリノリの時間へ

パイプル君ロックは今は沢山の方が知っている歌となりました。
今回はなんとアロハガスの社員の方がダンスで参加してくださいました。
さらにパイプル君も登場!
会場は総立ちです。

そしてみんなで一緒にパイプル君ロックを踊りました。



ステージから見る、みんなで踊るパイプル君ダンスは圧巻でした!!

そしてGoodちょっとパラダイスでは、呼んでもいない鴻巣市のキャラクター
ひなちゃんが登場しちゃいました。



最初は「来ちゃいました」って感じで、ステージのはじっこでよちよちしていたのですが、最後はセンターまで来てノリのりでした。

思わぬ登場に僕も笑顔になってしまいました。

そして、恒例のクマ投げです。
今回はカエルも登場して、さらにアロハガスさん提供のパイプル君のぬいぐるみもありました。
最後の巨大クマは2匹でした。




最後の曲は「ゴール」です
今まで全国をまわってきたゴールです。
この曲の時にイントロで吉田君が前に出ていたので、イントロの音色からバッキングの音色切り替えが出来ないので、僕が吉田君の立位置に行って、切り替えました。
ギターリストになった気分でした。

後半は小野も客席へ、僕は新しく出来た通路でも歌いました。

斉藤君も前に出てきて、Kiyohito君も前に、山ちゃんのドラムも松井君のキーボードの最高潮です。

そして曲が終りました。

最後に音がなっているときに、僕がハンカチを取り出して、それを上に投げてステッキに変える手品をやりました。

やっぱり今回のキャンペーンは手品もやりはじめた記念すべてキャンペーンでもありますからね。
そして最後はキャノン砲で、銀テープ。

クレアのホールはキラキラと輝きました。



そしてアンコールです。

いよいよ地図を持って登場。
1年半以上かけてオレンジに塗ってきた地図の、最後一つだけ白くなっている埼玉県をオレンジに塗りました。



この瞬間「やった~」という気持ちと同時に
「終わっちゃった」という寂しい気持ちも一緒にやってきました。
そして、「枯れない花」
この歌はオレンジの一曲目に入っていて、キャンペーンでも毎回うたっていた歌です。

空からはオレンジの雪が降ります。



僕の衣装は白。
これはすべての人の心をオレンジに変えてきたという証の白、
こっちからオレンジの気持ちを発しなくても、みなさんの心から出てくるオレンジで僕の白がオレンジに染まるくらいになったという証でした。

そして空から降る紙吹雪もオレンジ。

曲が終り、メンバーがはけて、一人になります。

キャンペーンはいつも一人でまわってきました。
最後はその基本でもある、一人の歌で締めくくろうと思いました。

ギターを持って、ここではなにをしゃべるかまったく考えていませんでした。
でも、次から次へと言葉が出てきます。
感謝の気持ち、そして達成の喜び、でも寂しさもありました。

「これからなにをしよう」という空虚感です。
でも、その時、その気持ちが吹き飛ばされていく気がしました。

なぜなら、これだけ沢山の方に応援していただけて
そして、沢山の方の笑顔を見れて、そして会場にこれない全国の方が「ファイナルがんばって」とメールを下さったりする。

これからも僕はオレンジの気持ちで歩いていけると深く感じました。

最後は「オレンジの想い出」をギター一本で歌いました。



5分間の間、数々の思い出がよみがえってきます。
雪の中移動したこと、いい歌だねと言葉をいただいたこと、機材を倒してショックを受けたこと、寝不足が体が痛かったこと、炎天下で歌った夏、サクラの中で歌って春、毛布にくるまって寝た冬、そしてお客さんのぬくもりがあたたかかった秋、
数々の想い出が全部、宝物です。

「オレンジ色の想い出を作ってゆこう」気が付くと最後のフレーズになっていました。

終わったんだ、これで終わったんだ・・・・

その時はもう寂しさはありませんでした。
色々な感情があったキャンペーンでしたが、すべての曲が終わって、最後に
心に残っていた気持ちは「ありがとう」だけでした。

第一部のオープニングで「オレンジの想い出」からはじまり
最後の弾き語りの「オレンジの想い出」まで
まさに今日はすべてがオレンジの想い出になる一日でした。

ステージのそでに行くと、みんなが拍手で迎えてくれました。

こんなに支えられている、会場のみなさんにも、全国のみなさんにも、メンバーにも、スタッフにも、みんなに支えられている事を本当にありがたく想いました。

キャンペーンは終わってしまいましたが

これからの歌の旅は終りません

これからも大切なみなさんと一緒に
想い出を作って行きたいと思っています。

すべての片付けを終り、外へ出ると
すっかり夜空です。

「さて、次はなにをやろうかな!!」
そう夜の空に叫んでみました。

「世界一周とか」
いや「次は緑色キャンペーンとか」
「やっぱり日本の山頂制覇ライブでしょう」
数々の冗談がメンバーやスタッフの中から飛び出すと
ほほに汗を流したままのみんなの笑い声が、空に響いて行きます。

「じっくり考えますよ、それも歌をやっている楽しみの一つですから」
とは言った。

家族愛よ全国へ届けキャンペーンから数えて
3年半。
本当に今日はこれなかったけど応援してくださった沢山の方に感謝の気持ちでいっぱいです
そして今日一緒にすごしてくださった方との共通の想い出は
きっと一生、消えることはありません。

このキャンペーンを通して、出会った方
協力してくださった方、そして再会してくれた方
みんなに

「ありがとうございました」



(コンサート終了した楽屋です)








(客席にも何度も行きました)






(コンサート終了後の片付けです、沢山の方の力の集結がコンサートです)





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