いよいよ1年半以上を費やした「ブルーな気持ちをオレンジに」のツアーファイナルです。 47ヵ所目の埼玉県。 そして、3年連続の大ホールです。 内容が豊富なので、一つの日記ではまとめられないので、今回は前日、当日のリハーサル、第一部、第二部と4つにわけて日記でお届けします。 15日の前日は、かがやき共同作業所さんでのイベントを終えて、スタジオでアンプやグッズを積み込んでクレアこうのすへ。 すでに音響さん、照明さん、舞台さん、みなさんが朝から準備をしてくださっております。 搬入口からステージへ入ると、すでに美しい舞台が出来上がっていて、すばらしかったです。 頭に描いたビジョンが立体になってそこにある瞬間って本当に最高ですよね。 僕がなんとなく言葉で言っただけのステージの高さや位置を、すぐに形にしてしまいデイブレイク(舞台照明をやってくださいました)の方も本当にすごいです。 さらにドラムやベースの台の前に飾りもつけられていて、上にはビーズで出来た、キラキラの飾りがありました。 こういった美術は僕が考えたいた以上のものがそこに形になって現れるので、本当にすごい感激です。 音響の方も毎年同じく、僕が10代の頃から知っている方です。 スピーカーの向きを見てびっくり、そして感動。 今回も1階席のみでコンサートを行う予定だったのですが、なんと2階3階あてのスピカーも組んであったのです。 これは僕に対して「今回はこれくらい入るんだろうな」という言葉にも「今後はこのスピーカーがなくちゃならないくらいになれよ」という言葉にも聞こえてきました。 僕が積んできた機材もセットして、ベースアンプを組んでいると、クレアにあるベースアンプと組み合わせて、高くセットしようと、と言って、巨大なスピーカーを持ってきて、縦に積みました。 今回の舞台セットは、いつもと違って、センターのドラムとキーボードが低く、両サイドの小野ベースと吉田ギターの位置が高いという設定。 Vの字を描くような舞台にしてみたかったんです。 なので、ベースの位置ってただでさえ高い位置なのにアンプを積んだらめちゃめちゃ高くなってしまって、「これじゃ高すぎじゃないですか?」と言うことで、下のスピーカーを横にして、なんとかまとまりました。 エレキギターのアンプも組んで、キーボードスタンドも組んで、メンバーが来る前になんだか僕がだんだんと出来ていくステージを楽しんじゃっている感じですいません(笑) でも、みんなやっぱり楽器が組まれていくとイメージがわいていくように すごく楽しい進行でした。 クマ投げのくまさんも持って行ったので、Kiyohito君の立ち位置になぜかおいておきました。 いつも準備の時とかクマをステージにおいておくのですが、これには意味があって 汗みずたらして働いている方に、ひと時でも安らぎを感じてもらえればと思って おいてあります。 そうすると、みんなマイクを立てると、クマが歌っているようにセットしたり、照明をクマに当ててみたり、楽しんでくださるので、いいんですよね~ たまに邪魔になる時もあるのですけど(笑) 今回の9月16日って意味があって、実はクレアこうのす大ホールは8月中はやってなかったんです。 なぜから改装をしていて、1階の横に通路をつける工事をずっとやっていたんです。 そして、改装後の初が僕のコンサートだったんです。 なので、15日の時点では、最後の大詰め作業がホールの階段では行われていました。 夕方になって、工事も終り、客席からステージを見れるようになりました。 そして、音響のミキサーも運ばれて客席後ろでセット。 ムービングと呼ばれて、照明のが動くやつ、 これのプログラム作業もムービング担当の方がずっと続けていました。 この方も僕の一つ年上の方なのですが、10代の頃、バンドをやっている頃から知っている方です。 一般照明をやってくださる方も毎回やってくださっている方で、僕の曲もすっかり知っている方です。 舞台監督さんも完璧な方です。 このコンサートに行くにあたって、僕の構想を伝えて、何度も「それならこの方がいいかな?」とか「それはいいね」とか話あって行く日々が続くんです。 たまに僕が無理なことも言うのですが、「ん~」って言いながら 結果的にやってくださるんです。 今回だと、オレンジの雪を降らせたいという事、そして最後にお客様が出て行くときまで そのオレンジの雪を降らせたいという事。 すべてやってくださるんです。 今回はさらに特殊効果というのもやってみました。 コンサートの最後にキャノン砲という銀テープを飛ばすのですが、本当はもっと色々と火を使った演出を考えたのですが、お恥ずかしながら、予算との戦いになってしまい、それでも諦めたくなくて、 最後の最後に銀テープだけはお願いしますという事で業者さんに入っていただき現実にしました。 コンサートって「これでいいんじゃない」という言葉で終わりたくないんですよね。 「バンドで歌って、20曲やればいいんじゃない」という、実はこれが本題ではあるのですが、さらにそれをどうしたらもっともっとお客様の心へ届けられるかを考えてしまうんですよね。 それには大きな壁もあるし、流れを考えこんでおかないと失敗するし、 やらなかったほうがいいねって言われる演出ならやらないほうがいいし。 いくつもいくつもパターンを考えるんです。 そこでよりいいものをみんなで考えていくんですよね。 それは舞台、照明、もそうですが、ミュージシャンへのアレンジだったり カウントを出す間、この間に関しては結構僕はこだわってしまうので、ミュージシャンのみなんさんも大変かと思いますが、でも、長い付き合いだと 「さくまが一番、最高の歌を歌える間」っていうのをもう知ってくれているんですよね。 曲の最後にだんだん遅くなって行くのとか、ドラムの閉めの音の間でさえ みんな完璧にやってくれるんです。 こうして、妥協することなく、コンサート当日がやってくるのです。 だからコンサート前日はすっかり気が楽になっているんですよ。 あとは作りあげたものを完璧に表現するだけですから。 その楽しみがあるのもコンサートの魅力ですね。 要するに自身があるんです。 何ヶ月もかけて作ってきているから、自身があるんです。 ステージに立ったときに自身があったら、それは最高の表現が出来ますからね。 それも支えてくれる方が沢山いるからなんですよね。 夜7時頃にクレアこうのすを後にして、スタジオへ そこで最後の確認です。 3時間半すべての流れを自分ひとりで行うリハーサル。 これは毎回恒例です。 明日はいよいよコンサートです。 がんばります。 前日の夜は必ずマスクをしたまま寝ます。 本番当日の日記は来週はじめに公開!! (ホワイトボードに詩を書く) (一瞬映像のトラブルがあり、確認)